木霊(こだま)を信じるか?

木魂、とも書きますな。

老木や、大木には、精霊が宿っている、という考え、または、信念。

結論からいうと、

僕は、動物同様に、植物もやはり、〈霊魂〉を有する、と思っているので、

それを、巨木に感じとるのは、ごくごく自然で、理解できる心情です。

先日。

職場のロッカールームで、同僚が、今度、家の樹を切る(倒す)ことになった、という。

― それは、ねんごろな弔いが必要だろうね。

そしたら、既に、玉串料を支払って、神官に祈祷をあげてもらった由。

ちなみに、伐採費用は、かたづけをふくめ、80,000円とのこと。

これぞ、まことにもって、あるべき姿であろう。

ところで。

かなり以前から空き地になっていた場所には、

そうだな、高さ 8メートルくらいの、立派な合歓の木が立っていた。

ところが、数年前に。

周囲の草木が、除草剤で、褐色に全滅したのと同期して、

その合歓の木も、二年くらいをかけて、枯死してしまった。

きっと、除草液が、悪さをしたに違いない。

なんとも、無残な最期ではないか。

……と、傍らを通る度に、ココロを痛めていたのだったが、

最近。

その土地にブルドーザーが入ったな、と思っていたら、

今度は、土地造成のための、L型擁壁(コンクリート)が、多数積まれてある。

どうも、土地を分筆(分割) して、何軒かの家を建てるらしい。

さて。

ひとかどの樹に、あのような最後を遂げさせた土地所有者はともかく、

新たな住人に対し、木魂が、怨念を晴らすようなことをしなければよいが、と心配している。

では。