『探偵物語』(1984年) には参った。

成田 三樹夫扮する四流刑事が、

だみ声で、工藤ちゃーん、と登場するテレビドラマではなくて、

劇場公開された、角川映画のほう。

手持ちぶさたから、つい魔がさして、図書館で借りたので、

せっかくだからと、観始めたのに、

30分くらいで、我慢できなくなって、観るのをやめにした。

当時、売り出し中の薬師丸ひろ子(19歳?)に、

松田 優作の、コメディ役者としての軽妙や面白さを絡ませる、といった趣向はわかる。

が、それだったら、『家族ゲーム』(1983年) で足りる

ちっとも面白くない、で片づけてしまえば、それきりの話だが、

僕にとっては。

2026年の今だから面白くないのか?、

はたまた、もしも、公開当時に観たとして、やはり、面白くなかったのか?

この辺は、かなり重要なことに思える。

映画そのものとして、耐えられないのか、

あるいは、ああいう描き方、ジョークの提示が、時代的に褪色いちじるしいためなのか。

笑わせたい、感心させたい、そのための演出(と演技)が、ことごとく笑えない。

これには、困った。

……もともと、僕の中で、80年代とは、70年代の燃えさしに等しく
(70年代は、60年代が終わったあとのつんのめり)

素直に笑えないのは、いまだに、そんな時代感覚から自由になれない自分があるからかも知れない。

では。