さらなる憂鬱。〈We’ve Only Just Gegun〉

ま、こっちのほうは、たいして切実でない。
なぜなら、国民がみづからの力を評価できないといった〈無知〉の結果であり、僕の手には負えないから……。

ニュースを見ない身にも、いやでも聞こえてくるのが、今回の選挙で、

政権与党が、圧倒的な、つまり、単独で、

衆議院で自由自在に採決できる議席を占めてしまった件。

なんでも、得票を割当てしたい(当選させるべき)比例代表候補が尽きてしまって、他党に譲渡するレベルらしい。

中道なんたらのほうは、それこそ、草も生じない焼野原的な大敗とか。

で、そこの領袖は、会見の席で、万死に値すると自己を総括。

ずいぶんたいそうなコトバだが、なんとも白々しく、ズレていて共感どころでない。

30数年まえ、新進党を結党したあの勢いは、もはや小沢さんにはなく、

女性党首のひきつったような笑顔は、DAZN観戦の途中でも、動画で無理矢理見せられたけれど、

中道なんたらの陣営は、そんな愚かしい選挙キャンペーンさえも、しなかった感がある。

すくなくとも、僕の耳目には、選挙公報以外には、まったく届かなかった。

政党による国民議会制度を運用するとしたら、

一党による独裁的で専横的な運営や、はたまた、

少数政党の乱立による不安定な政権運営の、いづれもが、

(政治手法としての)民主主義にとっては、リスクが高まるのは歴史が示す。

せいぜい、二大政党制に近い体制にして、政権与党が勝手なマネができない状況が望ましいと思って、僕は投票に動いたんだが……。

政権を絶対的優位で持つこととなった者は、表向きはともかく、

さぁ、これから思うとおりにやらせてもらいましょう、となろう。

〈We’ve Only Just Begun〉(わたしたち、始めたばかりなの)  の胸中で。

カレン カーペンターの正当な跡継ぎを発見したぞ、と喜んだのも束の間の、

憂鬱……。

では。