いまさら変節もせず,できず (いわて戦レビュウ❷)

6 – 1 という結果は、大歓迎。

ただし、このスコアにしたって、

シーズンをとおし、試行錯誤(おそらく)しながら作ってきたチームとサッカースタイルが表現された、そのひとつ、でありましょう。

そこが、いちばんの成果でした。

つまり、リーグもここまで来れば、自分の流儀を棄てることもできないわけで、

それは、グルージャ盛岡だって同じ。

観ていて、

#10オタボー ケネスを、右サイドに限局的に配置するのはなんとも惜しいのではないか?、

ペナルティエリアが視野に入っても、クロス投入を禁じ手とするチーム規律があるのかいな?、

ロングボールは、苦し紛れと、左サイドを走らせるときの限定使用なんだ、

……そんなことばかり考えてました、大きなお世話ですけどね。

パスを畳みかけて、洗練にゴールを獲りたい、そういうことでしょう。

他方、山雅は。

いわてのサッカーに比べると、

なんでもあり、を厭わず、前方向を常に意識した無骨さが前面に出た。

特に、美点は、

相手を前向きでプレイさせない出足とボールへの寄せ、でしょうか。

中盤で、これが良く機能してましたから、今節の MIPは絶対、

山本 康裕と、安永 玲央のボランチコンビでありましょう。

このプレイの集積を、〈守備〉と考えるのは間違いで、

これを、〈攻撃〉の起点とできるようになったことが、現在のチーム好調の要因のひとつ、と診ます。

あと、ひとつ。

僕は、現時点のシステムを、3 – 4 – 3、と見なしますが、

最前列 3 が、自在に左右を入れ替えていることが、相手からするとマークしにくくなって、スペースを巧く使えている。

先制点の村越の位置がそれで、

ゴールに向かい右に出て、右足で獲ったゴールは、彼の中でひとつ進歩があり、村越をキーパーソンに推した僕にとってはご満悦。

残り2ゲーム (できれば 4ゲーム)、この流儀を継続です!!

では。