既に4箇月前となった対戦内容をとやかく言えるのは、
双方とも新戦力を投入しつつあるものの、
サッカーの基軸に劇的な変化があるわけでないから。
振り返ると、あのゲームのおおきなポイントは、
❶分厚く優秀な大宮の中盤に出来る限り仕事をさせない格好で、
山雅が、ボールを、速く強く前方へと運んだこと。
❷特に、山雅の左サイドが活発であったために、その結果、右サイドでも優位にボールを動かせることができたこと。(2得点は、ともに右サイドが起点となった)
この点では、馬渡 和彰(左サイドバック)と、山本 康裕(右ボランチ)の働きが大きく寄与。
で。
今節のみどころは、
山雅が、富山戦から岐阜戦へと繋いだ、4 – 3 – 3 (= 4 – 4 – 2へと変容する) の攻撃性の中に、
上述した大宮での成功体験を、どのくらい織り込んでくるのか?、でありましょう。
そういう意味で、クロスから決め切るスタイルの大宮に対して、
(☞5月の対戦でも危ないシーンは相手にクロスを投入された時で、杉本 健勇は左サイド(山雅の右)に張っていて、ゴールキーパーからのフィードは、その杉本一択でした)
a.両サイドがどれだけ向こうのサイドプレイヤに対し、優位を保てるのか?、
b.その前提として、中盤において、特にボランチが、セカンドボールをどれだけ優勢に、かつ地道に回収できるのか?、
それを攻守両面の場面でやることが、いちばんの仕事になるはず。
おそらくは、互いに ファールを十数回は犯さざるを得なくなり(前回同様に)、
すると。
セットプレイに工夫と強みのある山雅には、ゲームを有利に展開できる光明もさすに違いない。
すがれる材料が多いに越したことはありませんぞ。
では。