本日(7/7)、息子家族がやって来て、共にした夕食の席。
― あの試合運びをしてたら、勝ちはないわ、が息子のご感想。
彼、ちょうど、
セットプレイの跳ね返りを、再度入れたボールに合わせた
八戸の、文字通り、ワンチャンスヘディングゴール(78分)の直後から観はじめて、そう思ったらしい。
なるほど、と感じるものがあるので、
0 – 1の敗戦を、その言葉をまんま借用して、評しておきます。
八戸は、3バックの布陣を、あえてピッチ左右前後いっぱいに拡げ、
そうすることで、相手にボールの獲りどころを絞らせないようしておいて、
いざ、ボールを手に入れるや、速く一気に、相手ゴールに向かう戦略を採る。
〈前後に速い〉とプレビュウに書きましたが、帰陣も、やはり素早かった。
こういう相手なので、
パスによる侵攻が、もっぱら端正、淡泊だと、その守備網になかなか穴は開きませんでした。
ファーストディフェンスもあまり効果を生まないし、
もし、サイドから侵すのならば、もっと相手守備を、左右に振る手間をかけるとか、
あるいは、
引き出した相手ディフェンスのその背後に、こっちのプレイヤーが入っていき、
そこを起点に、ゴールマウス中央にボールを持っていって、そこから撃つ……、
そういう工夫が、ほとんど印象に残らなかったのは残念です。
マトモに打てたシュートが、ありませんでしたよね。
失点から終了までは、20分近く残されていたので、やりようはあった、と思うのですね。
手こずりはしたが、決して、球際で劣ったわけでもなく、
また、つながらないパスワークが散見されたので、
きっと、ミスを糾弾するような浅薄な議論も湧き出るでしょうが、
それと、失点や敗戦を、原因と結果として、ひもづけするような内容でもありませんでしたから、
そんな箇所をつついてみたところで、生産的でも、ありゃしません。
……つまり、こっちのリズムに変調を起こさせたり、正攻法を発動させないようなやり方を採ってくる相手に対し、
では、どうやって、それを、うわまわる狡猾な(=賢い)手を、開発するのか?
折り返して、残りは、18ゲーム。
対処的なサッカーで押して来るチームはけっこうありますから、
そういった課題に、面と向かわないといけません。
今節は、コーナーキックなどセットプレイに、もっと相手を出し抜くアイデアを注入してもよかったか。
90分フルタイムを、走り切れているので、そっちの体力はいいとしても、
そこにプラスして、
90分間、途切れることの無い〈頭脳的な体力〉が必要なんでしょうか?
では。