ゴールネットは、5回揺れたんだけれど、とにかく、
4 – 0 の勝利。
勝った時、北からは、なんと〈山雅が好きだから〉が聞こえて来た。
― 単純でいいじゃあないの、と家人は言うけれど、
― 勝ったから好き、なのかい?
むしろ、苦境や、正念場にあるチームを支える時のチャントでしょうが!!、あれ。
こういった条件つきの愛を堂々と表明してしまう。
やはり、アルウィンには何かの変容が起こっているのだし、
いつまでたっても、懐旧とセットになった心情的な基準で、今、そこに在る山雅が評価されてしまい、
昨日のように、胸に落ちた格好で勝利すれば、復古した、戻ってきた山雅、として称賛されることの異常さよ。(☞若干、加筆)
ゲーム後、別件で息子と電話で話したら、山雅の話になって、
― いまだに、(霜田サッカーを) 信用してないけどね。
そういう感想は、わからなくはない、としても。
さて。
このゲームのMVPは、宮部 大己 (敢闘賞は、山本 康裕)。
この選出は、沼津の生命線、その左サイドを、ほとんど無難に抑え込んだ功績によるもの。
とすれば、山雅のスカウティングと沼津封じの対策は、適正に採られていた、と診たい。
つまり、そこがいちばんの勝因だったわけで、あの複数得点と無失点は、なんら偶然ではなかった。
これが、今後に向けての、このゲームが持つ最大の収穫。
宮部の、初々しいMVP受賞には、まったく文句もないけれど、
40分の時間を与えられて躍動し、今季 3得点目を叩き込んだ山口 一真。
2得点めの起点(アシスト)となった安藤のシュートコースを開けるために、相手ディフェンスを引きつける、
さらに、3得点目のアシストとなった樋口によるクロスのコースを開けるため、ディフェンダーを迷わせて走った、村越 凱光。
90分間、中盤にあって、沼津ボランチに、後ろ向きなプレイを強要し続けた米原 秀亮。
こういう面々の地道な貢献、それを、忘れまい。
では。