とにかく押し込め,休まずに(奈良クラブ戦プレビュウ)

まづは、間違ってはいけません。

このゲームは、我らにとっては、第10節。

第9節は、今月20日のホーム讃岐戦ですから、節の順序が、今週は逆転してる。

松本など4チームをのぞく3部リーグのチームは、去る10日に、それぞれ第9節を戦っているのです。
(この記事を書いているのは、実は、そのゲームの前)

つまり、こっちは入念に準備したうえで、アウェイ(盛岡)戦後、実質中1日の相手とやれるわけ。

……と、アウェイ2連戦を、すこしでもポジティブな気持ちになって乗り切りたい。

奈良クラブ。

4 – 1 – 2 – 3システム採用は、攻撃的にやりたい意思だと思います。

中盤の逆さトライアングルのところでもって、ボールを握り捌いては、攻撃を仕掛けたいのでしょう。
守備面は、失点がここまで 12 。(リーグでも最下位レベル)

もっと得点したいが、守備にも悩みあり、そんな現状でしょうか。

得点の源は、なんといってもサイド。

特に、深い位置から持ち出してゴールまで迫れる、下川 陽太(サイドバック)と岡田 優希(スリートップ)の配される左サイド。

これに対し、右サイドは、高い位置でボールを受けてクロスまで持ち込む。

山雅は、したがって、左右サイドプレイヤ(樋口、馬渡ら) が、けっこう忙しい仕事に追われることを、まづは覚悟する。
で、いつも、相手の先手先手で。

ポイント❶は、クロスの投入(回数)でしょう。

岐阜戦32本、金沢戦23本と打ってきて、

8ゲームをこなし、いつのまにやら、ゲーム平均20本超。
この数字は、リーグトップなんです。

前節の山口による先制点は、安藤 翼が右から入れたクロスが起点となって、こぼれ球を押し込んだもの。

〈こぼれ球〉は、いまや、勝利へのキーワード。

つまり、クロスにドンピシャ合わせたゴールでなくとも、とにかくゴール前で、相手守備の乱調を生みだせる。

この時に、3列目のボランチまでが、一気に飛び込むことが求められる。

ポイント❷ セットプレイにも同様なことが言えて。

一旦、相手の動き(とゲーム)を止めておいて、こっちから仕掛けられる。
コーナーキックなどは特に、ペナルティーエリア内に混沌、混乱が生じやすい。

そして、クロス、セットプレイ獲得の要件はともに、

相手陣地の深い位置にまで、ボール保持、あるいはボール奪取のいづれかで、圧力をかけ続けることで、こっちの陣形を押し上げていること。

こうすれば、相手は、苦し紛れ、あるいは局面打開のため、こっちの最終ラインの裏狙いに走るだろう。

けれど、それにおじけて守備ラインを下げることなく、相手からのロングなボールが正確、精妙、グッドタイミングを欠くぐらいまで、押し込みましょう。

ゲーム進行の綾もあるが、

この前のツエ―ゲンのごとく、カウンター攻撃に特化の姿勢を察知したら、こっちも、適時長いボール、高いボール(ジョップがいる!)をかますなどして、ボールの出どころ、タイミングを狂わそう。

ポイント❸最終ラインにアジリティ(俊敏性)を。

今節の奈良に限らず、対戦相手ならば、前節の、山雅大敗に勝機を見いだそうとするだろう。

つまり、山雅の守備は、1対1で背走させられるとかなり脆弱、とインプットされたのではないか。

これに対しては、

必ずしもアジリティ溢れていない常田に疲れが見えたら、逡巡なく、俊足の橋内にスイッチする、といったようなカードが用意される?

では。