2 – 1 の勝利。
辛勝、と厳しく言いたい向きもあるんだろうが、立派な勝利、と僕は思う。
複数得点しているし、失点0 で終えろ、と責める気も毛頭ない。
人間の欲にはキリがないから、勝ったら勝ったで注文がつくが、いまの山雅を、一体どんだけ買いかぶっているんだろう?
期待値が過分に過ぎるんですよ。
あくまで、そういう現状認識を前提にしたうえで、
❶前半の進め方が、90分間持続できるようになりたい。
前半のいちばんの美点は、
山雅のボール動かしの速度や質に、宮崎ディフェンスの眼とアイデア(意識)がまったく追いついていなかったこと。
ゲーム開始10分でそれが露わになったから、これは前半で得点して大勢をきめたいところ、と観ていましたが、2点奪取できたのは、素晴らしい。
右サイドの、馬渡、安藤の攻撃力が光っていた。
特に、前線からのファーストディフェンスの連携が進化していたのと、バタつきもない、縦に圧縮した態勢が形成された。
❷後半は、ずいぶんと相手の攻撃に押し込まれる展開。
相手が攻撃のギアアップをすれば、防御的にならざるを得ない時間はどうしても訪れるから、それ自体をどうこうは言いません。
が、相手の攻撃を寸断するについては、
ボール扱いの技量はこっちに高くあるんだから、シンプルにボールをゴール遠方にクリアすることを前提にして、プレイしたらよいのに、と思う。
失点直前の安藤の単騎持ち出し(奮闘)の位置、あれは低すぎる(ゴールに近すぎる)。
また、終了間際のファールイエロー)をもらった菊井のプレイ。
あんなに難しいことはやめて、誰かにあずけて前方蹴り出しでもよかった。
山雅が犯したファールは、前半は、おそらく1回。
ところが、後半は、攻撃を凌ぐ中で、イエロー2枚を含んで最終的に4つ。
註:オフサイド4つを含めると、計8個の反則、追記。
ファール4つは少ないけれど、無駄なカードは、後になって、チームに悪い影を落とす。
向こうが強くくるなら、その力を利用するなり、空振りさせるような賢い守備と切り返しを追求してみたら、どうか?
つまり、ゲーム前半の〈容貌〉で、できるだけ長い時間を闘いたい。
では。