ユダヤの我慢と自制。

世論がおかしく誘導される現状にあっては、

この記事によって、僕が、好戦主義者、シオニストと決めつけられても不思議はない。

けれど。

メディアの偏向は、観ていて辛くなるほど虚しいことであるから、(アリバイとして) 記しておきます。

それは、イスラエルによる、ガザ地区への軍事攻撃の件。

数千年来の過去から、ずっと、

地中海東岸一帯は、多民族、種族による領土の奪い合いが、日常的だったエリア。

その地がどの民に帰属すべきか?、なんてのは、いまさら神話の過去までさかのぼってしまって、判然としない。

せいぜい、抗争の根源を、

第一次世界大戦時、グレートブリテン(イギリス)が、アラブ人とユダヤ人双方に、独立国樹立を支援するといった、相反する不正直外交をおこなったことに求めるぐらいだろうが、

(映画『アラビアのロレンス』のモデル、T.E.ロレンス1888~1935 は、アラブ支援のために派遣された英国軍人、考古学者)

ただ、それにしたって、歴史を変えることもできない。

結論から言えば、

イスラエルによる、ハマス掃討を目的としたガザ地区への軍事作戦は、

かの勢力が、ボーダーを越えて、ロケット弾と戦闘員をもって、イスラエル側に侵攻、民間人を殺害し、人質として拉致し去ったことが直接な発端。

つまりは、きわめて一方的な侵略行為によって惹き起こされたもの。

ハマスにしたって、反撃など覚悟のうえで始めた武闘だろう。

人質の殺害は今も、続いているらしいから、ガザ侵攻が継続されるのは、当たり前の話で、

僕からすれば、イスラエル軍は、驚くくらいに自重気味で、慎重な作戦を展開している。

(アラブの某国による挑発的な攻撃に対し、即、報復攻撃をおこなった米国よりか、よほど自制的な姿勢に思える)

相手は民の間に潜むのだから、イスラエルにしてみれば、民間施設へ攻撃をおこなわざるを得ない。

こういう事象に対し、日本のマスメディアは、多く、

イスラエル攻撃によって、いかに多くのガザ住民が落命、負傷しているかを伝える。

ならば、その幼児が成長すれば、やがて、幼くしてロケット砲を担がされるか、あるいは、自爆テロに使役されるかも知れない現実も、あわせて報じなければいけない。

火の粉の及ばない遠くの地から、戦争とアラブ人の悲惨を嘆くあなたなら、

四ツ谷の二番町に、出かけてみるがよい。

狭隘な通路の向こう、小さな覗き窓の、頑丈なドアに閉ざされたイスラエル大使館のあり様と、

すぐ近くの、開放的で明るいベルギー大使館との、鮮やかな対照。

まづは、ユダヤ人(とその国家)が、僕らが想像できないほどの緊張の中で暮らしていることを感じること。

いろいろ言うのは、それからだ。

では。