2023季、第35節アウェイ福島戦(11/12)の、ゲーム開始前。
スタジアム入場口の近くで、ひとつの横断幕が作られていた。
檄文は(記憶では)、
(怪我で出場できない)菊井 悠介の思いも胸に……云々。
あの日、ピッチに立ったプレイヤーが、こういうものを見せられて、一体どう思ったのか?、ひとつ聞いてみたいもんだが、
観る側に、こういう感情的な決めつけがあるのは、
当時、ゲームメイクにおいて、菊井が圧倒的な存在であったことの証左。
結果として、リーグ戦ラスト4ゲームは勝ち無し、積んだ勝ち点、たったの 2。
菊井不在を、残りの戦士の奮戦によってはカヴァーできずに、最終盤の大失速を演じた、とされても反論はできない。
チームの顔、というのは、客商売であるからには、必要とは思う。
ただし、〈彼〉がいなければ……、次の打つ手が、かなり貧相になるのはマヅイ。
たとえば、2019年。
トップリーグからの陥落は、セルジ―ニョの稼働不足が、かなり大きな要因だったことを思い返せば、
満を持して、背番号#10が、復活した今季こそ。
多くの俊才を、いかに使い分け、組み合わせて配し、
代えの利かないプレイヤーを生みださないこと、これが最大の戦略的課題に違いない。
では。