たまたまゲーム当日、金曜の夕方。
拙宅に訪れた息子に、
― 代表のゲームくらい観たほうがいいよ、と諭されたので、
じゃあ、ということで、DAZNで、ゲームのほとんどをナマ観戦した。
DAZNについては、実況は入れずに、
林 陵平氏が、ひとりで語ればそれでいいくらい、優れた解説だったように思う。
で。
ゲームは、1 – 2 の敗戦。
勝てなくて残念だったが、
(おそらく) ただ勝つよりもずっと、サッカーの面白さを教えてもらった。
両者が、自分流儀をまっとうしようとする部分に、見応えが詰まっている好ゲーム。
観て、時間のムダを思わなかったことを感謝。(これが、いちばんの感動かな)
普段、一緒にやっていない同士の集合体であるから、
代表チームは、個人技量への依存度がかぎりなく高く、そのクオリティは、日本が圧倒的に優勢。
誰が、とはいちいち言わぬが、剛健、俊敏、洗練、そういった味わいがプレイの随所にあって、感心した。
イラクにとってみれば、ああいう(カウンター攻撃がらみの)得点しかあり得なく、かつ、時間の多くを防戦に追われることは明々白々。
ゆえに、攻撃は、あいまいなハイボールなどで日本ディフェンダーをやっかいな体勢にしておいて、すかさずシュートを放つ。
これらを忠実に遂行させた指揮と、遂行したプレイヤーの規律と一致は、素晴らしく、イラクを称賛すべきだろう。
で、我が方は?
まぁ、僕があまり肩入れしていないこともあるけれど、
この敗戦、血相変えて、落胆や、悲嘆するような深刻な性質でもない。
今や、東京五輪世代のタレント群を中心に、
あれだけのスピードとテクニックをベースに、より連携と工夫を磨けば、道は拓ける(と予感)。
たとえ、識者や代表OBが騒ごうとも、
過去を超える可能性を秘めたチームになりつつあるんだから、雑音にかまわず、怖れずにやるのみ。
ただし、ひとつ。
これは強みとまったく表裏一体のことですが、
あれほど、ペナルティーエリアに侵入してからのシュートにこだわるなら、
プレイに〈遊び〉というか〈タメ〉を織り込む必要を感じました。
特に、端から守備的にくる(アジアのほとんどの)チームに対しては。
では。