まっとうに精神論 (岩手戦レビュウ❷)

ゲーム後、
― これで今季の昇格は消えました、と家人がつぶやく。

消えたのか、すでに消えているのか、あるいは、そうでないのか。

ま、神のみぞ、知る、でいいのでは?

いずれにしたって、ゲーム毎に勝ち負け数が、ギッタンバッコンでひとつづつ積まれるような戦績なんだから、

それを受け止めた上で、できることを、やるしかない。

(目標の)旗は、いつでも降ろせるからこそ、簡単にはたたむな。
(by 高倉 健)

で、レビュウ❶で皮肉ったが、観ているこっち側でできることは、

アルウィンを勝たせる〈舞台〉にすることだろう。

あのアルビレックス新潟先輩。

トップリーグから降格した初年度2018季、ゲーム平均観客数は、14,913人 (当時の山雅は 13,283人) だったが、

COVID=19の騒ぎと規制が薄まりつつあった昨2022季は、14,954人に、ほぼ回復させた。

昇格競争中、という追い風もあったのだけれど、

雌伏の5年間、クラブとそれを取り巻く人々は、無駄に過ごしていなかったわけだ。

さて、山雅にとって、

そもそも2部リーグへの復帰が、まづは身の丈、と考えるなら、

ファンサポーターの少子高齢化や流行り病があったにせよ、

(その当時の) 観客 10,000人越えを、コンスタントに刻まねばならないから、

当面の目標は、10,000人の大台、でありましょう。(入場料収入確保の面からも)

勝てないから、チームが不甲斐ないから、無理?

クラブがやる気をみせれば、こっちだって応えよう?

ま、言い訳はいくらでもみつかるでしょうね。

けれど、もしも、その言いぐさが、大阪や広島あたりでまかり通っていたら、いまごろ、阪神タイガースやカープはとうに消滅している。

現実論からすれば、

岩手戦は、(点数的な)劣勢下、

あと1点でも多く獲ることについて、チームが鼓舞されなければならなかったはずだ。

なぜなら、リーグ順位では、得失点差が効いてくる場合が、多々あるから。

プレイの拙さをいうなら、あの時、スタジアムをおおった楽観モードを同時に、反省材料にすべきだろう。

で、残り8ゲームを、消化試合にするのか、しないのか。

それは、チームはもちろん、観客にも同じように求められる、決心にもとづいた〈行動〉次第、と言える。

ただ。

精神論嫌いのこの僕が、気になっていることが、ひとつあって。

それは、ゲーム後の挨拶(@北ゴール裏)。

チームの全員が一線に揃うその前に、

キャプテンが進みでて挨拶をリードしてしまう、そんな光景。

へんな空回りで組織に亀裂が入らねばいいが、と、秘かに気にします。

……そういうことで、サッカーの話はその❸で。

では。