元祖とは,別物と思ふ。 

先の金曜日、穂高(有明) まで出かけた。

この雨ならば、注文してからそんなに待つこともないだろうと、スパゲッティを目当てに。

お店に着くと、12時をまわっていたが、僕らの他に客はなし。

ひょっとしたら、この日、唯一のご一行様であったかも知れないが、

とどこおりなく頂戴し、また、雨の中、帰途を辿る。

途中、開〇堂の工場敷地に寄り、ペットボトルに井水を汲むが、ここでも順番待ちは、一切なし。

今回、僕にとっては二度目、家人は、三度目になるのですが、

車中、昼食に関する評価会と相成りまして、

― もともとが、や〇なみの常連だった御方が、あそこに、いまの店を開いたと聞いているんだけれど、結論から言うと、まったくの別物。
初めから、そう思ったけれど。

と、なかなか手厳しく始める家人。

麺、デミグラスソース、サラダ、盛り方のすべてが、本家とは違う、とのこと。

どのように違うのか、それは仔細にご教示を受けたけれど、ここでは略す。

数十年前、切迫流産で入院中に (娘はその後、無事生まれてくれた)、

実姉に頼んで、や〇なみさんのスパゲティをテイクアウトで食したほどの元祖通であらせられる家人のことゆえ、

その評価には、けっこうな説得力がある。

ま、いづれにしたって、その看板名に郷愁を憶え、穂高別荘地くんだりまで出向くのは、かつての昭和女子の皆様、なんだろうけど、

もしも、期待はづれを感じたら、お名前だけは酷似した店で食した、くらいにしておくのが、よろしい。

そして、上の評価は、お店の場所を教えてくれたワーゲン氏と、一応、すり合わせしておこう。

では。