たしかなる変化 (鹿児島戦レビュウ 終章)

最後に、対鹿児島戦を時系列でみて、この節のレビュウはお終いにします。

鹿児島ユナイテッドは、3部リーグでは、昨季から、監督、プレイヤーともに、メンツ的な変動が最も少なかったチーム。

対し、山雅は、主軸数名が抜けたが、なんとか昨季戦力を保持しつつ、監督以下首脳陣が入れ替わった。

相手が同じ路線を踏むチームであるからこそ、

過去3回の対戦を、3つのスタッツ(数量の) で追ってみると、けっこう、これが興味深い。

●  1 – 2 (2022.3.26 ホーム)
シュート 9   ☞ (鹿児島)  15
クロス  16   ☞  18
ペナルティエリア進入  7    ☞   12

●  2 – 4 (2022.8.14 アウェイ)
シュート 16  ☞  19
クロス  18    ☞   24
ペナルティエリア進入  12  ☞  23

●  2 – 4 (2023.5.28 ホーム)
シュート  18  ☞  15
クロス    24   ☞   11
ペナルティエリア進入     ☞   8

なお、ボール保持は、全試合で鹿児島に傾く

攻撃の指標となる数値が、3戦目にして、はじめて鹿児島を上まわるように動いた。

ここからも、山雅にあって、攻撃スタイルの作り込みが、着々と進んでいることは、あきらか。

あとは、前回で指摘したとおり、

ゲームの流れの機微を読む、ここぞの機転、要は、ゲームのイニシアティブを執る力を高めることが必要で、そこがまだまだ、ひ弱(マジメにやってるが、大胆さ、度胸などが不足)。

まぁ、しかし、結果第一主義の皆様には、なにを言っても通じない理屈であり、単なる言い訳でありましょう。

そういう御方はきっと、いままでの人生、失敗や挫折もなく良い結果だけを出されてきたに違いない。

では。