強く上がれ 賢く下がれ (沼津戦プレビュウ)

まづ、リーグ戦16%を消化した時点での、総括 ― 。

3部リーグ、戦力拮抗のありさまは〈西高東低〉を基調として、

萬年の観察によれば、讃岐、鳥取、北九州のみっつが、活きの良いサッカーで油断できない、というのが開幕直後の感想だった。

それは、今も変わりないので、対鳥取と北Qを、1勝1分で終えたのは、上々の出来で序盤の関門を通過したと診ます。

讃岐とは、6月中旬にホームで対戦だから、その前の今治戦とともに、ここがひとつの節目でありましょう。

ここで。

前節、讃岐がパルセイロとやって、0 – 4 で敗北したことをもって、その力を過小評価するに走ることは、きわめて禁物。

セットプレイ、ゴール前の雪崩れ込みと、こぼれ球への寄せ、それらを巧くやって大量点の長野でしたが、
ゲーム自体は、シュート20本を放ち、ペナルティエリア進入回数は、長野の2倍強を記録した讃岐が、7割方は押していた。

逆にいえば、そういうゲームをモノにしたところに、今季、長野の強さがある。

目ぼしい補強もなく、レンタル戦力でやり繰りしつつ、ある意味カウンターとセットプレイ重視に徹する、という意味での。

これは、5/13のプレビュウの一端にもなるんですがね。

で、アスルクラロ。

昨季は、萬年、愛鷹に出かけたのにもかかわらず、じつに印象に乏しいチームなんですね、これが。

思うに、アウェイはスコアレスドロー、ホームでは横山の一発による1 – 0 勝利、そんな事情で、強烈な記憶に残っていないのか。

で、前節のホーム対福島戦(1 – 1)を、DAZN見逃しでつまみ食い。

4 – 1 – 2 – 3 の、かなり攻撃的な初期布陣。

中盤までではボールを繋ぐけれど、ここぞ! とみるや、すかさずロングボールで相手ディフェンスの裏狙いでフォワードに託す。

なんだ、きわめてオーソドックスじゃん。

中山 雅史のめざすサッカーとは、案外、常道、中庸で、ソツのなさを良しとするのかいな?

まるで、高校教師のような、その変哲もない地味なスーツ姿のごとく。

ならば、山雅のやることは、明確。

あくまで自分流儀の〈守功一体型/高強度〉を90分間続けて、時に後退して守備となったら、ロングボールの処理を誤らない事、これに尽きるでしょう。

では、アルウィンで。