常に前へをくどく (北Q戦レビュウ❷)

以前、田坂氏が山雅コーチ時代(2016年)、間接的に聞いた話ですが、その指導が細やかで若手からは好評だった。

僕は、氏が、福島ユナイテッド監督時代(2017~2018年) 、山雅ではついに売り出せなかった志知 孝明をレンタルで呼んだことが、特に印象に残る。

そういった田坂さんの意向の反映なのか、今季のギラヴァンツ、大卒ルーキーが多く加入、今節、途中交代で投入された5人のうち、3人がそのルーキー達だった。

何を言いたいか。

つまり、交代カードの技量と経験値だけとってみても、山雅のほうに格段の優位があったということ。

この傾向は、これからのリーグ戦でも出現することだが、

❶大切なのは、勝ち越し直後に投入された榎本、下川、村越、喜山らが、前進する姿勢を、より一層、チームに注入し続けたこと。

これをやられた日には、相手はけっこうキツく、ギラヴァンツの攻勢は時間を追うごとに衰えた。

☞ アルウィンでは、特に、プレイの巧拙に関係なく、前後に躍動するプレイを喜び、そうでない仕事をさせないような緊張感が必要でしょう。

❷特に後半が進み、北Qの陣形が間延びするようになって、こっちのパスがとおるようになったことが、山雅を利した。(パウリ―ニョの気の効いたプレイ!!)

おそらく意識してパススピードを上げているんでしょうが、前への強いグラウンダーは、たとえ相手に引っかかっても跳ね返りでボールを再入手できるから、チャレンジ回数を上げたい。

反対に怖いのは、岡田 優希にカットされた、住田の不用意な横パス(2失点目の発端)で、やはり、つねに前方向優先でやりたいよね。

他にも、なんで?、と思わせる、雑で、緩慢なプレイもあった(1失点は常田のヘディングクリアミスが発端) から、そういうのはひとつひとつ振り返って修正してもらうとして、

岡田マジックを、最少失点にとどめたのは、幸いでした。

あれだけのタレントだったら2部以上で十二分にやれるだろう、とは思うけれど、自己完結的なプレイスタイルが、必ずしもチームを利さない、という評価なんでしょうか?

さて。

このゲーム、縁の下のMVPは、鈴木 国友
地味な仕事を丹念にこなした。

それと。

数年前、松本市内の某食堂で挨拶した高校3年の山雅ユースが、ここまで成長するとは感慨も深く、

小松 蓮には、他の若手ともども脚光が当たるようなシーズンになることを願います。

では。