2部リーグでは。
開幕以来、勝ちをゲットできない苦悩の中、ついに、監督更迭に踏み切ったエスパルス。
4/8、ホームアイスタに東京ヴェルディを迎えると、ようやく第8節にして、逆転(2 – 1)で、リーグ戦、初勝利を挙げた。
清水ファン&サポーターの心情を考えれば、ただただおめでとう、と言いたいところなんだけれど、逆転弾は、終了ギリギリの90分。
つまりは、薄氷の勝利。
一度勝ったからといって、手放しで喜べない後味は残り、かつ、
外国籍プレイヤをのぞけば、彼がいるから清水、といったこれといった個性が見いだせない清水だけれど、
リーグ戦は残り5分の4、ここからの挽回を期待します。
……と、実は、ここまでは、前置きでして。
数分のハイライト映像を観ただけですが、大きな驚嘆と、親身に近い感動をもらったのが、むしろ、敗者ヴェルディのほうのサッカーなんであります。
もともとが、ボール扱いの技量に長けたプレイヤーを多く擁するヴェルディ。
そこへ、ボール奪取および保持への執着、それと、スピードとかなりの強度とが加われば、これほど面白いサッカーになるの?、という好印象。
新監督城福 浩氏とプレイヤーらが刻み出して来たサッカーが、これか。
ボールが腰から上にはいかず、常に高スピードで、ゴールに向かって芝を這う。
阪野 豊史などは、山雅にいた時とはまったく違うプレイで魅せる。
順位をみたら、ヴェルディは今、3位(5勝1分2敗)につけているが、それも納得できた。
親身に近い感動、とまで書いたのは、そこには、山雅がいま取り組んでいるサッカーに、かなり似通う要素が在るからでありまして、
観ているほうからすると、多分に参考になる。
みづからボールを握る側に立って局面をリードすることで勝つ、そんなサッカーをやりたい場合には。
ところで、2部リーグで、いまだ勝利が無く、最下位に沈むのが、徳島ヴォルティス。
僕は、開幕前、ヴォルティスをイチオシした。
リーグ屈指にボール保持ができるサッカーを信奉し、実際、ゲーム毎に高保持率を残しているんだけれど、
日本の2部にあっては、そこに、〈かなりの強度〉が伴わないと、勝利という結果は得られないのでありましょうか?
では。