【緊急投稿】いま面白いサッカーを見た (2023.4.08)

2部リーグでは。

開幕以来、勝ちをゲットできない苦悩の中、ついに、監督更迭に踏み切ったエスパルス。

4/8、ホームアイスタに東京ヴェルディを迎えると、ようやく第8節にして、逆転(2 – 1)で、リーグ戦、初勝利を挙げた。

清水ファン&サポーターの心情を考えれば、ただただおめでとう、と言いたいところなんだけれど、逆転弾は、終了ギリギリの90分。

つまりは、薄氷の勝利。

一度勝ったからといって、手放しで喜べない後味は残り、かつ、

外国籍プレイヤをのぞけば、彼がいるから清水、といったこれといった個性が見いだせない清水だけれど、

リーグ戦は残り5分の4、ここからの挽回を期待します。

……と、実は、ここまでは、前置きでして。

数分のハイライト映像を観ただけですが、大きな驚嘆と、親身に近い感動をもらったのが、むしろ、敗者ヴェルディのほうのサッカーなんであります。

もともとが、ボール扱いの技量に長けたプレイヤーを多く擁するヴェルディ。

そこへ、ボール奪取および保持への執着、それと、スピードとかなりの強度とが加われば、これほど面白いサッカーになるの?、という好印象。

新監督城福 浩氏とプレイヤーらが刻み出して来たサッカーが、これか。

ボールが腰から上にはいかず、常に高スピードで、ゴールに向かって芝を這う。

阪野 豊史などは、山雅にいた時とはまったく違うプレイで魅せる。

順位をみたら、ヴェルディは今、3位(5勝1分2敗)につけているが、それも納得できた。

親身に近い感動、とまで書いたのは、そこには、山雅がいま取り組んでいるサッカーに、かなり似通う要素が在るからでありまして、

観ているほうからすると、多分に参考になる。

みづからボールを握る側に立って局面をリードすることで勝つ、そんなサッカーをやりたい場合には。

ところで、2部リーグで、いまだ勝利が無く、最下位に沈むのが、徳島ヴォルティス。

僕は、開幕前、ヴォルティスをイチオシした。

リーグ屈指にボール保持ができるサッカーを信奉し、実際、ゲーム毎に高保持率を残しているんだけれど、

日本の2部にあっては、そこに、〈かなりの強度〉が伴わないと、勝利という結果は得られないのでありましょうか?

では。

戻りつつある日々❷

自分の経験則や感覚だけでは、心もとないので、

観客数の変動要因についてのデータ(研究)をチラ見して、前回❶を補足します。

研究は、2018~2019季の名古屋グランパス、および、比較に用いた川崎、神戸、長崎のデータを使用。

それによると……、

❶増加(=正)の要因
グッズ、イベントは、大きな影響を及ぼす
ヴィッセルと対戦すると、観客は増加する

❷影響を与えない項目
失点数、チームの勝率は(観客数に)関係ない

減少(=負)の要因
悪天候により、観客数は減少

……ざっとこんなであった。

ただし、報告者は、この研究では、変動要因の、40% が証明されたに過ぎない、と付記している。

当時、グランパスはトップリーグ所属していたこと、ヴィッセルは、2018年5月にアンドレス イニエスタ、2019年は、ダビド ビシャらビッグネームのスパニッシュが何名か入団したこと。

これを踏まえ、アルウィンに置き換えた、萬年式仮説は、次のとおり。

❶魅力的なイベントによって、観客数は増加する (開幕、花火などの楽しみ)。

❷魅力的な、ネームバリューを有するアウェイチームは、観客数を増やす。

❸荒天、低温は(屋根および暖房システムがほとんど無いアルウインでは)、
観客数を減少させる。

要は、今季と今後を見すえれば、こうなるだろうか。

a.魅力的アウェイチームの多い、トップ、あるいは2部リーグ、つまりより上のディビジョンに参戦すれば、観客数の増加は、ほぼ確実に見込まれる。

b.今季でいえば、リーグ戦を通じて〈昇格〉の可能性が高まれば、それだけ、観客数の底上げが期待できる。

なんだそんなことか?、って感じですが、

つまり、今、クラブと周辺の人々にできることは、昇格圏内を保持し続ける、続けさせる、に尽きます。

天候など、僕たちの手に負えませんから。

では。