アクセルとブレーキを同時に踏むな。

ドライヴィングの、〈ヒール,アンド,トウ〉のことではありません。

(註:カーヴ進入時など、減速と加速を機敏におこなうために、右足のつま先でブレーキペダルを、踵部でアクセレレーターを、ほぼ同時に踏むテクニック)

そのひとつ。

COVID-19 に関して、今の日本でおこなわれていること。

海外からの旅行者(インバウンド)の流れをほとんどフリーにしたり、国内旅行を煽っておきながら、
他方では、感染力の程度を無視したような検査結果(陽陰性)一辺倒で、家族単位を社会的に隔離して、長く家に押し込んでおくやり方を続ける。

もしも症状があったところで、せいぜい、カロナール(解熱/消炎鎮痛剤)を処方するばかりで、風邪に対してやる手当てと、なんら変わりなし。

アクセルとブレーキを同時に踏むような愚行。

こういうことを、なし崩し的に、かつ、マットウな議論から逃避しながらやる、そして、民は大人しくそれに従う。―この国の性格といってしまえば、それまでなんだが。

カタールのスタジアム観衆の応援風景を観ていて、つくづく感じました。

ふたつめ。

フタを開けてみないとわからいないけれど、新監督(山雅の)によるサッカースタイルがどのようなものであっても、彼の指向するものへとアクセルが踏まれながら、

他方、〈山雅流〉といった、正体が規定され得ないものを求める声によるブレーキがかかる。

― そんな事態を懸念しつつも、そうはならないことを祈る。

託したら、信頼して任せる ― 果たして、それができるか。

山雅自身と、それを取り巻く人々が。

では。