きわめて身近な光景なんだが (対スペイン戦)

これを、国際舞台、しかも、ワールド杯の大舞台で実行するとなれば、それだけの覚悟は要っただろうなぁ、と思いながらゲームを観ていた。

といっても、6:00前には家を出る僕なので、集中してゲームも観られず、録画もしていないので、多分に印象論めくことを、お断りしておきます。

― 勝っちゃいましたね。

が、合言葉の朝の挨拶だったんですが、

山雅ウオッチャーからしてみれば、前線から猛プレスを敢行する前田 大然が、
横山 歩夢や菊井 悠介に置き換わるくらいの、ごくごく見慣れた光景がそこには在り、しかも、ふだんからこういうサッカーには慣れ親しんでいない代表プレイヤーが大半だろうから、著しく連動性に乏しいのであった。

(加筆、5 – 4 – 1の陣形は、ラインも下げずにコンパクトだった)

要は、大然の走りも、おおかたムダになっていたんだけれど、これはおそらく、首脳陣の想定内。

大然。
君は、いい意味での〈捨て駒〉。
ディフェンシブセンターフォワード(なんだ、この熟語は!!) のミッションを全うしてくれ。

後は、浅野、三苫らの突破で仕上げるから。

……、そんなところでしょうかね。

ゲーム冒頭数分で、この分だとスペインのパス数は、1,000くらいいっちゃうぞ。

けれども、実は、そこに怖い落とし穴があった。

簡単にボールを繋げる状況が、むしろスペインから攻撃の速さ/鋭さ、意表を衝くようなアイデア、スタイルに変化をつけてみる柔軟性を奪った、と診ます。

もちろん、皮を切らせて骨を断つ、みたいな勝ちっぷりは、これは、殊勲、快挙に違いない。

よくやった。

代表クラスの試合でここまで守備的にやるか!?、が国際的な感想ではありましょうが、そこまでやった決意は、買いです。

勝てば官軍、なんだから。

だって、これがもし敗戦で終われば、それこそ、みづからを弱者に規定するような卑屈なサッカーをやって、とアタマの硬いジャパニーズからは、非難ごうごうだったでしょうからね。

イニエスタ氏などは今頃、母国メディアに、
Jリーグのレベルの高さを思い知ったかい?、と答えているに違いない。

そこに、ビクトル (松本山雅) も加わってもらいたいなぁ。

では。