かういふ人を,推されてしまふ。

決まったぁ?

これが、僕に向けられる言葉なのだ、ここ数日の。

どなたが、山雅の新監督になるのかは、けっこう注目されているトピック。

僕に訊けば、なにか情報が得られるかも、ということで複数人から問われることになる。

― いや、まだ発表はないです、オファーは出しているんでしょうけど。

新聞のたぐいは一切読まないので、僕の情報源は、唯一、山雅公式サイトに過ぎないのだが。

一昨日も、庭で土いじりをしていたら、拙宅に配達にみえた宅配便のドライバーとそんな話題になって、

彼、曰く。

― とにかく、名のとおった人じゃなけれりゃあ、だめだね。

要は、松本の街(=人々) には、名前の知れた人物でなければ訴求しないということなんです。

フツーに山雅に関心を向ける人の、こういった希望にこそ、大切に耳を傾けないとならないなぁ。

松本の街には山雅が在る、のあかしのひとつでもあるわけだ、この意見が。

そう、山雅が上手くやってきた秘訣とは、こんなところかも。

……と僕は、去って行く軽トラックを見送りながら、たたずんでいた初冬の日であった。

では。