だったら ひたすら剛直に (富山戦レビュウ❸)

多少、皮肉めいて聞こえるけれど、

3得点したのは、今季、やっとこさの2度目。

たとえ苦しい70分が先行しなくても、なにも自ら、むづかしい局面や、崖っぷちに立ち入ることなく、初めから〈攻撃的スタイル〉が発動されれば、なお良い。

4点獲った富山が、(得点を棄て) いなしと時間稼ぎによって、こっちの意欲を挫じこうとしてきた状況であっても、それに屈しなかったんだから、

あの、ラスト20分間の攻撃を再現するチャレンジをしないのは、実に!!もったいない。

土壇場の2ゲームには、そのココロこそが不可欠。

さて、富山戦。

3部リーグではあまりおめにかからない (双方の)良質な外国籍プレイヤーが、そこかしこで、ゲーム局面に効いていた。

たとえば、富山による中盤のやりくり。

ボランチのひとりが最下底におりるので、山雅の3枚(住田、パウリ―ニョ、安東)に対し、どうしても、中盤が手薄になる。

この数的不利を、FWのアルトゥールシルバ、安藤が降りて来てボールを捌いては、再び上がって、山雅最終ライン裏を獲る動きをすることで、消していた。

本来、ボールホルダーに喰いつくのがルーチンである山雅ボランチは、こういった、いわば、逆方向からの降って湧いたようなはぐらかしについてゆけず、それが無駄なファールの誘因になった。

これ、ボランチの責というより、実質的に、2列目が無かったような位置取り、つまり、前線の後方に空いたスペースの出現、をゆるした采配ミス、と言える。

その意味で、横山ラン作戦をさっさと切り上げて、剛直さを持った2列目を用意した後半のテコ入れは、きわめて適切でした。

なお、萬年的には、中山 陸を先発でサイドに使うべきだった。

ともかく、後半。

スピードと剛性をもって前へ〉と転換してみせたのは、妥当。

この感触を持続して、残り2戦をやるしかないでしょう。

特に、直線的サッカーが身上のテゲバジャーロに対しては。

オマケに。

富山側のMVPは、(2得点の林堂をあえて差し置き)、#14 松岡 大智。

山雅として求むべきタレント、と強く推奨します。

では。