若さの苦さ,射程の歯がゆさ (鹿児島戦チラ見)。

指揮官発言についてのお題、その2、です。

讃岐戦(後半の)不出来は、圧倒的な声援を前に我を失ったせい?、とかの言いぶり。

アルウィン全体が高揚してたんだから、プレイヤーだけに冷静さを求めてもなぁ、とは思う、監督の気持ちもわかるが。

どうだろう?
あのチャント攻撃に免疫を持っていたのは、あの夜だと、パウリ―ニョ、橋内、村山、下川くらいではなかったか。

波状的チャントとコールに初洗礼であった者が大方。

不完全とはいえアルウィン戻って来た〈日常〉が、我が身にとっては〈非日常〉であったプレイヤーがほとんどだった。

空白の 1,000日は、チームにとって諸刃の剣になるほどに重い。

ピッチ内(11人) の平均年齢が(ゲーム終了時点で)、24.45 歳であってみれば、それも致し方ないさ。

【追記】極端な話、ビクトル(33)、パウリ―ニョ(33)をオーバーエイジ枠として使う、U-23 のチームとも呼べた。

プロとは言っても、大学生とそうは変わらないチームの若さでやりくりする道を選んでいる以上、
あと 12ゲームを、それを覚悟で闘い、そして支援するのみ。

もちろん、中堅、ベテランとの結集効果を無視するものではありません。

彼等の力があってこそ、若さが活きる。

 

さて、リーグ戦の3分の2を経過したところで周りを見回してみる。

山雅は、首位いわきに勝ち点4差、2位鹿児島とは、勝ち点で並んだ。

追走の射程内には十分に入れているとはいえ、上位ふたつとは最早対戦がないから、直接は叩けないこの歯がゆさ。

❶いわきFC
ひたすら勝利を積んで快走中。
強いのは確かなんだが、対戦の工夫が皆無か?というと、そうでも無い。
いわきの攻撃起点は、せいぜい、2~3ポイント。

そこにボールを出すから、必ずそこに走っておけ、という戦術的な規律が徹底されているから、それに対して後手を踏みやすくなる。

ペナルティエリアのラインが見えたらシュート!、がお決まり。
だから、単なる被シュート本数にはビビるな。

それらポイントのところへ、山雅がやったように、マンツーマン的にフタをするのが現実的な対処法。

果たして他チームは、それをできないのか、あるいは、敢えてそれをやらないで自己スタイルを貫徹しようとしているのかは不明だが、おそらくは前者が多いのだろう。
藤枝みたいに自分のサッカーをやって散るのは少数派かも知れん、このリーグでは。

❷鹿児島ユナイテッドFC
前節対今治戦、終盤15分くらいを(ハイライトを含めて)ライブ観戦した。

COVID-19禍によって、なんと!  ゲーム登録が15人という苦境でアウェイを闘い、4 – 3 で勝利した今治を讃えるべき、と言ってしまえば事は簡単だ。

けれど、鹿児島ユナイテッドにしてみれば、これを単なる〈感動の美談〉としたところで、なんら救いもないはず。

失点シーンをみると、特に、センターバックの強度が緩すぎて話にならない。
ただそこに居るだけで、まったくのフリーでシュートを許している。

加え、チーム全体が走れていないから、効果的な守備網が形成できない。

その中、今治の攻撃陣が5人、対し、鹿児島DFが2人となる被カウンター攻撃の決定的シーンが生まれる。

疲れからだろう、今治の仕上げに雑が生まれたので得点にはならなかったが、要は、もっと失点してもおかしくなかった。

でもって、守備破綻の報いとして、ボランチ木村 祐志が、イエロー2枚で退場処分。

だから、対鹿児島攻略法のヒントは、いかにこのチームを後方に走らせて疲弊させるか?、に在る。

素人でさえこれくらいはわかるんだから、これからここと当たるチームは、せいぜい智恵を使ってもらいたいもの。

……と、こう書いてみても、結局は、他力本願のグチか。

という事で、我らはひたすら、(自分自身の)若さに、強さ、速さ、賢さを、シンプルなプレイに注入しませんか?  ( ☜ これ、愛媛戦プレビュウへの伏線です)

では。