負けても魅了する その走り。

去る6月9日~12日の四日間。

大阪(長居スタジアム) では、2022日本陸上選手権が開催された。

田中 希美(1999年生れ) は、1,500m(6/10) と 5,000m(6/12) で優勝し、この2種目において、オレゴン世界選手権(7月、米国) 代表に内定した。

これだけだと、その実力から言って、そう驚きもしないけれど、感心してしまうのは、5,000m決勝の約1時間前に、800m決勝を走っていること。

800mは、ラストスパートをかけるも、先行した塩見 綾乃にわずかに及ばずに、2位。
ま、これにしたって、あとすこし距離があれば逆転していただろう。

たとえ負けても、観る者を魅了してしまう走りは、つくづく大したものだ。

才能、といったひと言で片づけられないような、鍛錬の裏付けがこちらに伝わってくるではないか。

さらに付け足すと、田中は、400mにも出場することがあって、これなんかは、機会があれば、ラスト1周のスプリント養成を狙う、貪欲さ。

と、3部リーグで現在3位につける我が山雅には、とにかく、最後の最後まで、かような虎視眈々の追い込みを手本とせよ、と言いたい。

註)お忙しい場合、スタートは、動画2分50秒くらいからです。

 

では。