ひたむきに走れ (岐阜戦プレビュウ 後編)

〈3年目の正直を〉
もう、ここらへんで2部復帰、という覚悟なんだろう。

昨季からそんな動きをみせてはいたけれど、FC岐阜は今季さらに、高年俸(に違いない) のタレントを、多く補強してリーグ戦に臨んでいる。

メディアの見出しには、〈J3の銀河系軍団〉なんて煽りもあって、こっちが恥ずかしくなってしまうんだが、岐阜駅前に金色の信長像を建ててしまう感性と同じ、と受け止め、今節は、岐阜の驕り(褒めている!!)を、そのスタジアムグルメ(高水準!!) とともに堪能してしまおう、という魂胆。

おそらく、ピッチに立つメンツの8割方は、新加入だ。

そして、4ゲーム消化して、2勝1分1敗の、6位。(コロナ陽性により1試合未消化)

ゲーム毎の浮沈はあるんだろうが、まぁまぁソツのない戦績。

このチーム、いちばんの強みは、ゲームの中で修正できる頭脳が多いということだろうし、期待されているのも、そこらへん、と思われる。

いちいち名は挙げないが、豊富な経験からすれば、至極当然。

〈1年目の謙虚で衝け〉
対し、当方は、フレッシュなタレントの積極起用と、前後へのスピード重視のサッカーの、3部リーグ初年度生。

となれば、対戦の図式はかなりハッキリしているから、これはもう、頭の中をスッキリ整理して、ご臨戦でないといけません。

卑屈さ、負い目を一切棄てた、〈やらせていただく〉という謙虚さがあれば、ボール保持がどうのこうのなんてのは、おのずから見えてくる。

地球は救えないかも知れないが、チームを救うことはできそうだ。

変に仕切るような間合いは採らず、とにかく、前へ後ろへひたむきに走ることで、スペースとペースを獲る、これでいきましょうよ。

どちらかと言えば、相手はゲームを落ち着かせてやりたいんだろうから、そのリズムを破調するようなボール捌きと突貫、それを観たいし、いまのメンツならできると信じています。

宮崎戦のいちばんの反省点は、メリハリないままにジリ貧となったこと。

たしかに、90分を 15分×6コマに分解した場合、前後半冒頭の15分から飛ばすのはいいが、その後の時間をどうやって暮らすのか、そこの工夫が、ベンチとピッチ上の両方でできるか、できないか?

今節の注目点は、それでありましょう。

では、長良川競技場で。