山雅 NOW ❿ シリーズを終える時

シーズンの突入時における総括……、

成績の低迷、下位リーグへの降格を前にして
残念と無念が、まるで、枯れ尾花を幽霊と錯覚するような錯乱に変わり果てると、やれ原点だ、一体への復帰だとか、要でもない出直し論に、ずいぶんと騒がしかった。

勝てば嬉しく、負ければご不満の、山雅ファン&サポーターの一途さがそれほど変わるわけもないのに、なにをうろうろ。

僕にいわせると、たしかに客商売とはいえど、クラブが必要以上に動揺し、周囲に忖度し過ぎるんです。

プロクラブをサポート、スポンサードするのは、勝利の歓喜と、敗戦の落胆。

この両方を引き受ける、ってことでしょうに。

かつての #10レジェンドが、今回クラブを去ることが、組織解体への布石でないのをただただ祈るのみ。

が、すったもんだは、七十五日(2~3箇月)も経ちつつあるから、人々の口先もすり減ってきて、いわば、終息気味。

もともと攻守に精彩なきサッカーが治らない、というお話に過ぎなかったんだから、そこをさぁ、どうする? 、が課題として残ったのみ。

スタイルの徹底に乏しかったことは、山雅にあって、スタッツのランキングに顔を出したのは、GK圍 謙太郎のセーヴ数に過ぎないことが顕著。

圍のやつにしたって、攻め立てられ続けたことの結果だもの。

たいして変わり映えのしないメンツ
降格の2年目に、多くのチームは、スクラップ&ビルドを迫られる。
山雅にとっては、それが、2021シーズンだった。

傍からみるに、けっこう攻めの姿勢による編成、と好感を持ったんだが、タレントが活きなかった、活かせなかった、という感じ。

で、今季は流出を防いで、変わり映えのない陣容に持っていくのが、編成の狙いだったんだろう。
まづは、そこが原点か、とは僕も思う。

さて、ここから、どうやって、劇的に変わっていくのか? 変えていくのか?

復帰組も多いことなんで、ポジションのコンバート、ポジション競争におけるチーム内序列見直しなどを、遠慮なくやるべきでしょう。

チームがみづから変わろうしているのが、ピッチ上から察知されれば、ファン&サポーターは敏感に反応します。

まづは、そこをやってもらいましょう。

リーグをざっと見渡せば
千差万別のストーブリーグの様相。

でも、結局は、2部リーグからの降格組が、いちばんのライバルになりそう。
すなわち、相模原、愛媛、北九州。

この3チームの強みは、J2を闘ったタレントを多く擁すること。

指揮官の異動にしても、相模原は続投、愛媛は復帰(石丸氏)、北Qは内部昇格なので、それほどのギャップなしのスタートと診る。

あとは、岐阜がけっこう、トップチームの有名どころを加入させている。
川西 翔太だけが得点源、といったスタイルからの変貌を期してだろう。
ただ、そのタレントが加算されて、ひとつのチームになれるかどうか、そこでしょうね。

で、その川西の移籍先の、富山にも目配りしないと。

ただし、僕が、一番手に推すのは、実は、鹿児島。

新加入を眺めると、このメンツが巧く融合すれば、けっこう面白いサッカーになる、と診ていて、山雅ホーム開幕戦は、そういう意味で試金石。

他はいいから、ひたすら自分のチーム内融合と、タレントの化学反応を気にしたら?……、ですかね。

では。