新体制発表会は、You Tubeの動画配信で、ところどころを拾い観戦した。
❶ 全体として、堅い印象。
降格を受けての通過儀礼だから、まぁ、それも仕方ない。
でも、例えば、JFLから始めた佐藤 和弘のような平常心が今こそ貴重、と思う。
❷#1、#18、#20、#23は、移籍を前提として交渉中、#28 は療養中ということか。
33名体制でスタートというのは、規模として妥当な感じ。
GK5人は、チト贅沢だが。
❸ ― 屈指の、熱い、ファン&サポーターの存在がクラブの財産 ―、そんな感想もチラホラ。
それはそれでいいんだけれど……、
もしも、そう思うんなら、ピッチ内外で、そのファン&サポーターを、どうやることで、より沸かせて、その熱量を曳きずり出すのか?
そこのところの方法論を、これから究めなきゃな、クラブ、チーム、プレイヤーとして。
印象こそが、人の記憶には強烈に残るから、あの頃は、走っていた、諦めなかった、とかいった表現になりがち。
けれど、走る、諦めない、闘う、なんてことは、勝つためには、どのサッカーチームもやっていることなので、ことさらに、我がチームに求めることではない。
走らないバルセロナ、闘わないリバプール、なんて言わないでしょう? ふつう。
振り返って言うならば、
Jリーグ40チーム体制の、どん尻として滑り込んだ山雅にとって、一朝一夕ではなんともしがたいクオリティ(技量)を、攻守切替えの速度と、ボール保持に劣るが故の、カウンター攻撃特化を採用することで挽回しようとした。
その前提として、走力重視のチームスタイル、という方向に向かった、と僕はみている。
思ったほどに希望するメンツを集められなかった事情も、そこにはあったに違いない。
そのやり方が、もっとも勝ちを見込めたんですな、当時から数年間は。
だから、観ている側も、自然に親しんでいた。
あれから10年。
現有戦力の強みの最大化、といった観点からすれば、
ただ走ればいい、ってわけでなく、あたりまえのように〈堅守速攻〉の旗印をおっ立てることも、不要。
まぁ、堅守速攻は、ほとんどのチームがやりたいことですが。
ここで、ご参考まで。
どうしても、あの頃の山雅に遭遇したい御方は、現在、ジェフ千葉が採用/定着させつつあるサッカーをチラ見したらいいかも知れません。
J2で唯一、(反則ポイントが多いため)フェアプレイ賞を逃がす(2021季)ことも恐れず、ひたすら、球際と対人に厳しいサッカーやってますから。
で、昨日の指揮官発言に接すると、そこのところの勘違いはないようなのでひと安心。
周囲からの、チーム不足感の声には耳を貸しつつも、いま在るタレントによる戦略構築には軽々に触れない部分、クレヴァーだなぁ、って感じです。
今オフの出入りの少なさをみると、要は、昨季の技量をベースにJ3に参戦すれば、活路(昇格)が見いだせる、とクラブは踏んでいるわけだ。
僕らファン&サポーターもその胸算用に同調していくことになるんだろうが、それが、まさかの幻想にならないためのポイントは、
ここ2年間感じられた、サッカースタイル追求における突き詰めと、細部の緻密さへのこだわり不足、そんなところに在るのでは?
別な表現をすれば、2021季後半からは改善がみられたものの、
公式ゲームが、まるで練習試合のような趣きであったこと。
これこそ、ファン&サポーターに対するプロとしての、最大級の背信でありましょう。
では。