山雅 NOW ❸ 精神論は,もういいよ。

箱根駅伝のことで、娘が、
― 伴走車の中から、コーチ(監督?)がね、〈男をみせろ!〉って叫んでいるのよ。どうかと思うわ。

作戦など事前に授けてあるんだろうから、実走となったら、結局は、叱咤激励がせいぜいなんだろう。

とは思いますが、根性や、頑張り、に訴求することの阿保らしさ、を感じることでは、娘に同感なんであります。(もともと僕は、軟派である)

しかし伴走車とか、ペースメーカーとか、なんだか至れり尽くせりですな。

ラグビーの監督が、ゲーム中は観客席に居る、ってのが理想であって、

いざ実戦では、プレイヤーがみづから創意工夫をして切り抜ける、そんな姿がいいね。

精神論は、時に、もっともらしい衣装をまとって立ち現れるから、要注意。

たかが、参戦リーグが変わったくらいで慌てふためくココロが、
経営理念とか、クラブのビジョンを明らかにせよ、とか、見直せ、とか言い出すのも、それ。

組織存亡の危機でもない限り、そういったものはほぼ不変のはずであって、
この街における〈山雅というもの〉の存在価値、行動原理が、簡単に揺らぐように騒ぐのはいかがなものか?

今は、戦えるトップチーム、そのためのサッカースタイル、チーム戦術といった、個とチームとしての強みの開発と技術論に集中すべきだと思いますよ。

敢えて言うならば……、
ビジョンとは、努力した結果の、可視化できる状態を言うんだろうから、
僕からすれば、20,000人の観客で埋まるアルウィン、の他には考えられない。

キモチが大切でないとは言わないが、それを支える裏付け。

持続的な習慣、基本的で実践的な方法論、そういうものを極めることに尽きます、おそらく。


で、単年度のゴール(目標)が、〈必昇〉ということになりましょう。

それにしても、今度のリーグで、船山 貴之、森下 怜也、星キョーワン、彼らに対戦相手として再会できるとは、なんとまぁ奇遇なことか……。

では。