山雅 NOW ❷ 周辺も抑えておく(2021エポックメイキング)

スタート地点が、読売新聞社前(大手町)であることが、シンプルに物語っているが、ここ30年で、チャンネル 4 と共同事業の姿が、すっかりと定着。

人が暇を持て余しているのにつけ込んで、舞台装置がより盛大になって、学生駅伝の中、ひとつの地方大会に過ぎないのに、やたらとメディアが喧伝する。
(この大会の成績によって、全国大会(出雲駅伝) の出場権が獲れる)

せいぜい、関東地方で〈盛大に〉やっていればいいのに。

― ダラダラと、数時間、しかも二日にわたってよく観るよ、と思います。
とジャガー氏に言ったところ、

― 僕なんかは、サッカーの90分間のほうが、観るによほどシンドイけどね。

まぁ、たしかに、点けっぱなしの画面を手すきの間に間に眺めているほうが楽、っていう理屈も成り立ちますわな。

と、メディアが、視聴を搾り取りたい駅伝競走の悪口から入るのには少々わけがあって、2021年国内スポーツに関していうと、萬年的には、次の三つが、エポックメイキングのベスト3 だった。

不破 聖衣良(拓殖大 1年) が、世間の知るところとなったこと。

出場する大会(駅伝競走、トラック長距離走)の度に、ほぼ完璧な走法によって、好成績をおさめると共に、ファンを魅了した。

先日の大学女子選抜(富士山駅伝)においても、王者名城大の牙城こそ崩せなかったけれど、走った区間では、10人抜きをやってみせた。

乱暴な言い方をすれば、僕にとっては、魅了度において、ひとりの不破は、箱根の 210人の走りにおおいに優る。

そして、ほとんどのファンは、華奢な身体をみて、とにかく故障だけはしてくれるな、そして、今後10年をかけて大成しておくれ、と切望しているはず。

アビスパ福岡が、トップリーグにおいて、堂々の8位(14勝12分12敗)を確保し、ミゴト残留を果たしたこと。

その予算規模からしても、この先、我がクラブにとって他人事ではなく、戦力補強、サッカースタイルの構築など、参考にすべき好事例だろう。

❸2022皇后杯において、中高生からなるチームである 日テレ東京ヴェルディ メニーナ(レディスU-18相当)が、明日1/5の準決勝にまで駒を進めたこと。

4回戦では、INAC神戸レオネッサ(WEリーグ首位)に、2 – 1で勝利。

準々決勝では、大宮アルディージャVENTUS(WEリーグ)を、4 – 0 で撃破。

準決勝では、日テレ東京ヴェルディベレーザ(WEリーグ)を、準々決勝で 3 – 0で下した、ジェフ千葉レディース(WEリーグ)と、対戦するのだ。

果たして、姉貴分ベレーザの弔い合戦に勝利できるのか?、これは見もの。

たまたま中学生や高校生をやってるんで、WEリーグには参戦していないだけのチーム。
― と、僕らの頭の軸を変えなければならない出来事だ。

身分は格下でも、やってるサッカーは、プロチームと堂々渡りあっている内容だから、プロが高校生相手に負けてどうのこうの、という批判はまったく意味をなさない。

INAC戦では、神戸のゴールキーパーの出来が悪すぎたこともあったけれど、単なる番狂わせで片づけられない。

それほど、レディースチームの創り方において、とにかく痛快なんである、このチーム。

では。