― 名波さん、続投になりましたね。
と、ソネさんが、僕の感想を訊きたげに声をかけてくれたもんだから、
―もしも、これで退任だったら、論外よ。
続けてやってこそはじめて、山雅で仕事をしたことになるよね、と答えておいたおととい。
日頃から、戦力(選手)がずいぶんと流動的な、つまりは、移籍の頻繁なリーグだよなぁ、と思っている。
(だから、昨年コンサドーレ札幌が全プレイヤーとの契約更新という手法を打ったことは、かなりの異例で新鮮だった)
レンタル組の、星、平川。J3で修行させるほど悠長なこともしないだろうし、
高木(愛媛)、山本(パルセイロ)、吉田(栃木)、三ツ田(岐阜)の去就は?
要は、今年のオフも相当の出入りがあることを覚悟せよ、ということかいな。
リリースを待つ身が辛いか、はたまた、待たせる身のほうが辛いのか。
更にですよ、ここのところ、指揮官(監督、コーチ)も使いまわしされるんだ、という印象が強い。
これがフツー、と言われればそうなんだろうけれど、有能(実績が有る)だから引く手あまたなのか、それとも、呼ばれる人材が限られているのか?、どうなんでしょう。
名波、と言えば山雅、山雅と言えば、名波。
来季からは、そんなキャッチコピーで呼ばれるほどの戦績でありたい。
で、暇に飽かして、時間帯別得失点のデータを拾ってみた。
15分ごとに区分した点数を、線状に並べると、
()内はアディショナルタイムの点。
〈2018年〉
得点
8 – 5 – 13(1) – 8 – 9 – 11(2) 計 54
失点
2 – 2 – 9(1) – 2 – 7 – 12(5) 計 34
〈2021年〉
得点
6 – 1 – 4(0) – 5 – 8 – 12(3) 計 36
失点
5 – 10 – 11(1) – 15 – 13 – 17(2) 計71
データからは、いろいろ読み取れるんだろうけれど、得失点の多寡はひとまづ脇に置いといて……、
❶失点 ➡ 2018年は、前後半とも、30分過ぎに多く失点していた。
堅い守備が、30分経過すると耐えきれなかった姿が浮かぶ。
2021年は、すべての15分刻みの中で、まんべんなく失点。
あえて言うと、ゲーム開始15分まではなんとか持ちこたえているけれど、その後は、ほとんど歯止めがかからなかった。
❷得点 ➡ 2021年、ゲーム開始15分までと、後半の後ろに行くほど得点が高まる。
……、ここから、来シーズンは、
❶漫然とゲームの時間を刻んではダメで、ゲームの主導権をこちらに持ってくる、流れを変えられる、チームとしての手法を確立。
❷その上で、ゲーム開始から、様子見などせずに飛ばすスタイルで。
❸さらに、5人までの交代枠を使い、攻撃をリフレッシュ、ギアアップできるメンバー構成を、できるだけ早期に見極める。
❹失点の形態、セットプレイからは2018年同様に今季も割合として断トツの1位で、30%弱。
2021年の特徴は、クロスからの失点割合が、やはり高かったこと。
サイド侵入をゆるし過ぎました。
5バックで守ることの旨味がほとんどなかったわけで、ここらへん重要な決断が必要です。
ざっと、こんなところを、乞う、ご期待、と受けて立ってもらいたいですね、名波さんには。
では。