ひとつふたつみっつ、感慨っぽくまとめてみた。(よっつめは、次回にでも)
❶今季の不調は、降格救済金の消滅や、COVID-19下の入場料収入減によって、クラブ経営が不安定化になることへ、先手を打って緊縮財政路線へと転換した事情が、いちばんの根底に在ったんだろうな、と強く感じている。
戦力的には、2020季主力メンバーの5~6人が、ごっそりと流出。
大量に入れ替わったメンツによるサッカーの構築、これがなかなか成果を出せなかった、ということか。
そんなでもって、在籍プレイヤーの平均年齢は、25歳とちょっと。
5年前の、2016年実働平均年齢が 28.6歳であったことからすると、世代交代を意識的に仕込んで来た結果だろう。
その金銭的な裏付けのチーム人件費では、リーグ4位。
もっと突っ込んで、在籍プレイヤーの市場価値の合計をみると、(某調査では) リーグ9位、とかあるから、まぁまぁリーグ平均だった。
で、いよいよ契約満了リリースが出始め、おそらくはより厳しくなった財政統制をバックに、どういうチーム編成になるのか、注目。
❷終わってみれば、予想したとおり、リーグ残留勝ち点めやすは、ゲーム平均で 1 だった。(18位 群馬➡41点)
山雅はそれに、2勝1分に相当して、勝ち点で及ばない(勝ち点34、得失点差は別)。
たった7点とはいうが、この差が実は大きいんですよね、戦い終われば。
逆に、昇格のメドは、やはり、ゲーム平均勝ち点 2 。
J2復帰を決めたロアッソ熊本(J3優勝)の勝ち点は、28試合消化して、54点だったから。
来季のJ3は、全18チームで争われるので、34ゲームを戦う。
したがって、目標にすべき勝ち点は、68 。
ま、山雅は勝ち点勘定よりも、まづは、失点数の低減を目標にすえるべきかも知れない。
リーグ独特なサッカースタイルとなれば、対策も変わってくるとは思うけれど。
❸そして、今や、18チームのうち 半数の 9つが J2リーグ経験チームとなり、このリーグも確実に変容しつつある。
― でね、再来年には、J3リーグの底に、穴が開くんですよ。
― ?!
― どうも、JFL(ジャパンフットボールリーグ) との間に、昇降格制度が導入されるらしい。
JFLにはJリーグを目指さないチームも混在するから、そこらへんは整合性なきシステムなんだけれどね。
要は、たかをくくって参戦しようものなら、今季以上の辛酸をなめるだろう、って話。
ルノワール氏など、ここ数日、オレンジのTシャツを着てきて、しかも、長野ダービーとか言って、煽るわ煽るわ。
― そこは信州ダービー、でなくっちゃあ、と丁重に訂正させてもらっているんだけれど、松本市民にそんな関心が芽生えていることをも、この際、追い風にしてしまわないと。
話題性と注目度こそ、プロクラブの命、です。
では。