舞台裏がよっぽど面白い。

芸術家の楽屋は、醜いものだ

……は、当のご本人が語っているはずだけれど、誰の言葉だったっけ?

たとえ芸術家で無くたって、表裏に一分のブレもないような人格はそうそう在るとも思えないから、舞台裏の醜悪/醜態は、彼等の専売特許でもあるまい。

生れてこのかた、私は一度も偽証(=ウソ)したことがありません、と心底言える人格などいるんだろうか。

(僕の中では、『罪と罰』(ドストエフスキー、1866年)の登場人物である娼婦ソーニャは稀な例外だが、その個性にせよ、作者の創作した人物)

さて、リハーサルのほうが、コンサート本番よりも数倍魅力的な動画をみつけたので、今回はそれをご紹介。

芸術家の舞台裏のほうが、面白い、ってわけです。

ジェイミー カラムとルーマーのふたりがヴォーカルを採って、それに、スイングルシンガーズがバックコーラスをつける、といった構成。

『Tiny Dancer』(by エルトン ジョン)の、クラシカルな選曲も萬年好みです。

おそらく、スイングルズの誰かが撮っているんですが、殺風景なアパートの一室に、ヤマハのキーボードを持ち込んで演ってる雰囲気が、実にいいなぁ。

では。