ゲーム終了直後、ヒーローインタビュウが、オーロラビジョンに映し出される。
決勝点となったPK、を決めた大前 元紀が、
― 1 – 0 で勝っているのに、ボールはほとんど握られ、それらしくないゲームをやってしまいました、云々。
たしかに、これ以上に的を得た試合評もないな、と感心してしまう。
こちらにしてみれば、あれだけボールを握れて、後半はほとんど相手陣内でやらしてもらいながら、工夫のないゲームをやってしまいました。
― これが、がすべてだった。
みづからのイージーなパスミスなんかでリズムを悪くした時間帯に失点、とは琉球戦の反省が生かされていませんよ。
ゲーム開始10分過ぎから約20分くらいが、それ。
ボールを失ったら取り返せるほどに、群馬は緩い相手ではあったけれど、あれだけミスを犯せば、こちらの歯車が狂う。
中二日中三日して迎えるアウェイ町田戦を見すえての先発起用だったに違いないけれど、
ボランチに安東、小手川を並べたのは、萬年ご推奨の案件。
さらに、セルジ―ニョを、45分目一杯使う。
さらにさらに、田中パウロ、山口を70分台に投入するのは、僕の注文していたところなんで、それ自体は文句なし。
加え、ペナルティエリア外からも、強引にミドルを狙う姿勢も望むところ。
ところが、シュートを10本打って、枠内は、おそらく1本……か。
枠内に飛ばせ、なんてのは、プロに向かって失礼だろうから、
ここでは、あれだけクロスを入れるんなら、たまには、もっとカットインして入っていくとか、相手守備の視線を動揺させることもやったら?、とだけ言っておきましょう。
最後。
星キョーワンが犯したファールによる、ペナルティキックについて。
あれには、伏線があった。
こちらの左サイドをけっこう割られていた際、マークの受け渡しの混乱なのか、星がサイドに出て行く。
そして、相手ドリブルを、足を巻くようにタックルして防いだことが、数回。
これを主審は、ファールと認めていなかったので、再度、それをやったんだが、今度はペナルティエリア内で、かつ、相手があれだけ見事に倒れ込んでみせれば、笛がなるのも致し方なしか。
しかし、主審清水某と、あれだけジャッジに正確と主体性を欠く(メインスタンド側) ラインズマンが揃っていたのが、敗戦の根底的な伏線だった。
と、こちらの貧弱な得点力を棚にあげて言いつらう、快晴の正田醤油スタジアムでありました。
では。