ボールは渡し,そして奪う(琉球戦プレビュウ 後編)

― 阿蘇山の噴火、あれはね、ロアッソのJ2復帰への祝砲なのよ。

生活上なにかと不都合な住民の方々には誠に申し訳ないが、そんなことが頭をよぎる。
(広大な外輪山が在るから、無茶さえしなければそれほど神経質になるべきでもなくて、深刻ぶるようなマスメディアの報道がむしろ、地元民にとっては要らぬお節介だ、きっと)

まぁ、宮崎が2位になるかどうか?、のほうに、今はナーヴァスということ。

さてと、攻撃面です。

渡そうとしなくたって、向こうで勝手に保持してくれるでしょう、ボールは。

なにせ、ボール支配率(平均)が、リーグ第6位。

前回の対戦では、60%近くを持たれましたから。

むこうは前監督の下、これを3年間みっちり仕込んできたんです。
ここへ来て、スタイルの急旋回はないでしょう。

当方が、付け刃的に対等に、というのが無理筋。

だから、どうしたって、そのボールを奪ってからの反転攻撃、というのが進め方でありましょう。

ひとつ。
シュートはおそらく、20本ちかくは被弾する。

となると、ゴールキックをどう打って、そのセカンドボールを回収するか。

ゆえに、榎本 樹を推すわけです。
彼と、シャドウとの距離、ポジショニング、これが決め手になる。

ふたつめ。

反転攻撃のはじまりの部分、つまり、どこで奪うのか?

ファーストディフェンスという点からだと、センターバックからボランチ上里あたりへ渡させておいて、彼からサイドへ展開するシーンでパスコースを限定しておいて、タッチラインへ詰めて奪取。

あるいは、センターバックを追いかけることで、パスに綻びを生じさせる。

いずれにしても、相手の熟練からすればかなり悲観的にもなりますが、諦めず我慢して、繰り返す。

翻弄されること、それは当たり前、といい意味で居直ること。

執着してやれば、ミスもしてくれると思いましょう。

これは、前編で述べたように、琉球が使用するパスコースの深い分析が大前提。

突っかけるドリブル、これを、密集から離れるように仕掛けることで、空いたスペースをこちらに有利に使いたい。

琉球はみづからドリブルを多用しないので、それへの防御も不慣れなんではないか?

自分たちが密集の一部になるのではなく、相手を無秩序な密集の状態に置く。

そして、自分の前に足を振るスペースが出来たら、迷わずにシュートを打つ。

とにかく得点です、勝つためには。

では。