歓迎と惜別への助走(または序奏)。

Jリーグの各クラブからは連日、学卒者の来季入団の内定ニュースが伝わってくる。

山雅だと、東京学芸大(関東2部) キャプテンの、住田 将君の内定、および2種登録(リーグ戦出場が可) がリリースされたばかり。

これからは、彼に続く内定者の発表が楽しみな時季。

有望な新卒者の獲得は、リーグ参入2年目の2013年ごろから、活発に着手した我がクラブ。

が、頭角を現してレギュラークラスにまで躍進したメンツとなると、やはり少ない。

加えて、そこにレンタル移籍での出入りが挟まると、数えて折る指がもっと少なくなる。

もちろん、プロで生き残る厳しさがそこに在るだろう。

とはいえ、山雅でゲームになかなか絡めなかったタレントが、他へ行って活躍しているのを見ると、山雅での修行が報われて今がある、と考えるべきなのか?、はたまた、山雅で育て切れなかったのか?

チーム内情も知らずして、なんとも考えさせられ、志知 孝明なんかを思うと、そういう疑問は強い。

どうだろうか?、ルーキー(および準新卒) を積極的にレギュラー登用したのは、昨季あたりからのような感がある。

昨季、レギュラーの平均年齢はグッと下がり、その分、プレイの未熟によって払わされた授業料が増えたとは言え、若手躍進の観点からすれば、布、柴田両指揮官の手腕は評価されていい。

出来るならば、帰還した下川 陽太、榎本 樹、レンタル先でやっている小松 蓮や山本 龍平、三ツ田 啓希、さらには、アピール中の村越 凱旋や横山 歩夢、彼らが山雅の中心メンバーとしてやっている日が来ることを願う。

さて、内定がリリースされ出したということは、その裏で、来季の戦力外通告が始まっているわけだ。

まぁ、来季は来季でいいんだが、しかし、去就への序奏が、リーグ最終盤におけるプレイのパフォーマンスに影響しないことを祈るばかり。

幸運にも、松本マラソン中止によって、エントリー料のうち10,000円が戻って来ることになったルノワール氏に、

― あと、何試合残ってるんです?、と訊かれたので、(トラック競技に譬えて)

― 400mでいえば、最後の直線100mに入ってきた、そんな感じです。
ゲーム内容としては上向きなんで、希望はありますよ。

そう、これからは下降気味のチームを喰っていかなければなるまいが、みづからの内部事情によって、上昇の勢いが湿らないようにしなければ。

では。