ミステリ礼賛 (その❶ ヴェルディの場合)

現代的なミステリの元祖は、エドガー アラン ポー(1809~1849年) でありましょう。
それが証拠に、江戸川 乱歩といった厚かましいペンネームも生まれておりますな。

推理(探偵)物、怪奇物、冒険仕立てのいづれであっても、僕の好むところですが、これらフィクションの中にとどまらず、現実にもたくさん、ミステリアスなことは起こっていて、なんと、サッカーの世界でも見聞されているというお話。

2012年、J初参戦の開幕戦。
長蛇の列の中に震え、その上凍てついた味スタで、Jの厳しさを思い知らされた敗戦に付き合ったのだから、外野から、少々好き放題を言わせてもらってもいいだろうと、今回は、かの東京ヴェルディのことを。

9/21付け公式リリースをざっと、総括すると……、

昨20日、『トップチーム運営状況に関するコンプライアンス委員会』による調査結果(41ページの報告書)を受け取り……、

組織の風土としての、思ったことを発言できない風通しの悪さと、相談し合える信頼関係の欠如を反省し、今後は、コミュニケーションできる組織へと変えていきたい (そのための再発防止策は8項目)。

会社のトップ(自分)以下、3名には、管理不行き届きとして、これこれの処分。

なお、報告書は、Jリーグへ提出したが、個人のプライバシー保護の観点から公表は差し控える。
マスメディア各位には、重ねて節度ある報道を切望したい。
……、そんなところか。(リンクを設定しますので、興味あればご高覧を)

不思議であること。

❶報告書を受け取って、早くも翌日に最終報告をリリースする、ってのは、迅速な対応にみえるけれど、意思決定の手続きとしては、どうみたって早過ぎる。

委員会による調査が進む都度、情報が組織トップに流れていたとすれば、この委員会の独立と中立性には、かなりの疑問が出てくる。

❷再発防止策はいいが、では実際、どんなマズイことが起こったのかは一切説明がない。
これがもっとも奇妙。
だいたいが、なぜ委員会なるものをこさえて、なにを調査したのか?
メディアが面白おかしく書き立てた内容を参照してくれや、とでもいうのだろうかね?、社長さんは。

これくらいの説明で幕引きが出来れば御の字なんでしょうが、当のヴェルディファン&サポーターの皆様の真情は如何に?、ってことでしょうかね。
ここが一番肝心かなめなところでありましょう。

さすれば、今回のお題は、〈証拠なき白昼夢〉とでもなりますか。

ところで、ヴェルディの大株主(56%の株式保有)は、ゼビオさん。
ゆえに、トップはそこの執行役員が務めていらっしゃるんですな。

以前、ゼビオの某店舗で、商品について社員の方に相談した際、後で回答を携帯にもらう約束をいただいたものの、その後、無しのつぶてだったなぁ。

ダンマリが、その企業体質でないことを望むばかりです。

では。