金沢戦 余談あれこれ。

富山から金沢へは、高速を使って、おおよそ70km。

走ってみて、あぁこれは、松本と長野くらいの距離感、とわかれば、かつては、富山、石川、(それと福井)がひとつの県であってもおかしくなかったことが実感できるのであります。

大久保 利通内務卿(実質的な首相) の暗殺事件(1878年5月14日)の実行犯の多くが石川県人であったため、その勢力増強を怖れた明治政府が、当時の石川県を、現在の三つに分割してしまった、というのは余談の、また余談。

さて、ハーフタイムのことだったか、

― 金沢のプレイヤー名も横断幕は、きれいに統一されているわねぇ、と家人、しきりにご感心。

みると、同じサイズの赤の地に、書体がいくぶん違うものの、白字で各自の名前が浮き上がる。
それが、ホームゴール裏最上部にズラリと掲げられてあるのは、たしかに統一感豊か。

― ところでさ、ゴール裏スタンドのグランドと境の壁のところ。
あそこに、7つくらいいろんな横断幕が並んでるよね。
思うに、あれは、サポーター団体(グループ)の〈旗印〉みたいなもんだと思う。

俺たちはここで応援している、というアリバイとして出しているってことだ。

― あらま、山雅の場合は、ウルトラスマツモトしか聞かないけれど。

― むしろそれが稀なケースであって、だいたいのJクラブは、いくつかの集団が在って、それが連合体を形成しているんじゃあないか?、と察しているけどね。

どちらがいい、悪いではなく、時流の中で、クラブがどう生い立ったか、の結果なんだろうけれど……。

アウェイ観戦だからこそ、味わえる歴史と異文化との遭遇でありました。

では。