監督は上司なのか?

世界に冠たる自動車メーカー、〇ヨタの社員が自殺したのは、上司によるパワーハラスメントによるものであるから労災認定せよ、との判決が出た、というニュース。

ご本人がどんなに苦しかったかを思うと、言葉もないが、この司法判断は、残されたご伴侶にとってせめてもの救いだろう。

部下は選べても、上司は選べない……か。

では、プロサッカーチームの監督とは、プレイヤーにとって上司なのか、そうでないのか?

Jリーグのクラブからは最近、チラホラと監督による無理無体な指導に関する話題が沸き起こった。

その結果、解任や指揮停止処分がおこなわれているようだ。
あるいは、火消しと噂されるような辞任とかが。

ファン&サポーターならば、ご贔屓のチームには決して起きてもらいたくない事案であるし、もしも、チームがそれなりの成績を挙げているとしたら、なんとも皮肉なことに違いない。

責め立て追い込んだやり方で勝つチーム、とはなんとも悲しい話ではないか。

九州の某球団の監督、プレイヤーを足蹴にして処分、となった。

たとえ怒りによるものにせよ、この人、常習化していたんだな。

蹴り上げて相手をなぎ倒す、という行動は、日頃やりつけていないとできない所業だ。

守田 達弥は大人しいから、そういった犠牲になっていないことを祈る。

プレイヤーの生殺与奪の権を握っている、という意味で監督は上司なんだろうが、他方、お互いは確定申告をおこなう、いわば、それぞれが個人事業主でもある。

あまりに酷く理不尽な扱いを受けたら、
― あんた、それはないんじゃぁない?、と喰ってかかるプレイヤーはいないんだろうか?

また、チーム内には、そのような物申せる闊達な雰囲気はないんだろうか。

ここまでは厳しい指導で、ここからはパワーハラスメント、とかいうのはまったく不毛な議論。
こういう区分には、耳を貸すつもりもない。

おそらく、こういうことの唯一の活路は、プレイヤーが、防衛としての抵抗言動を準備し、時に応じて発動できることだろうな、と思う。

それができなければ、サッサと逃げ出すのが自分を守る唯一の道、と考えるべき。

たまには、監督が選手からハラスメントまがいの被害を受けた、というニュースを聞きたくもなります。

では。