どこまで壊せるか? (水戸戦レビュウ 後編)

名波氏が就任してからの戦績はこれで、1勝3敗。

それなりの覚悟でチームを託しているのだから、たった3週間の、しかもゲーム結果だけを取り沙汰したところで意味もありません。

ですから、当方としては、これからのリーグ中断3週間、次の2点に関し、内部事情を承知もせず、ただ感じながら暮らすことになりそう。


❶水戸戦、アルウィンに 7,600人を容れた期待と憧れ(アウェイサポーターを含む)が、この先どこまで持続するか。

これは、今、チームのどこらへんにファンサポーターが魅力を感じているかにもよりますが、義理や愛着とはまた別の、やってるサッカーの面白さ、ここで勝負してもらいたい、ホントに。

❷検証がかなり進んだであろう、個およびチームの技量の算定をもとに、指導層が、現状をどこまでひっくり返してしまえるのか?

はたして、夏季移籍ウインドーを使うか?、もあるけれど、戦力と戦術の棚卸は、どうしても必要でしょうし、しなくてはならない。

素人が観ていても、あの体勢で無理にヘディングにいったところで、落ちたボールをどうやって繋ぐのか、とか、クリアボールをたやすく相手に渡す、だとか。

あるいは、ボール回しにしても、利き足とあのステップからだと、あきらかに進路を予想されて追い込まれるだろうに、といった技術。

これ、個とチームでやることの整理、とも言えましょう。

たとえば、ディフェンスにまわった際の、縦ライン(≒横へのスライド)の距離の保ち方もひとつ。

直近、かなり緻密になってはいますが、90分間やり続ける練度がこれからの課題。


そういう面を克服しないでおいて、観客に嘆息するな、とか失望の声を挙げるなとか、そいつはいかがなものか。

一緒に戦っているからこそ、期待値の裏返しとしての落胆は覚悟してもらわないと困るし、すべてに求道者的な観戦を強いるのはおかしい。

もちろん、サッカーにミスはつきもの。

ただ、観る眼が肥えてきているアルウィンは、逃げるような怖気づいたミスと、果敢に仕掛けた結果のミスが、キチンと理解されつつあって、優秀なプレイには称賛が送られていることを忘れてはいけません。

では。