ついに、米国が言い出した……か。
この国の、外国人技能実習制度を、体裁ばかりの人身売買制度に等しい、との声明を政府高官が出した、というニュース。
たかだか150年ほど前まで、奴隷制度を運営していた国に言われるのも面白くない。
けれど、以前当ブログでつぶやいたとおりであって、これ、まったく米国の指摘が正論だから、僕は言い返せないなぁ。
誰もやりたがらない仕事、という弱みがこちらに在るにもかかわらずですよ、
将来、母国で役にも立たないような〈技能〉を、しかも〈実習〉させるといった上から目線でもって、人を連れてきて使う神経。
これをおかしいと思わないのが、おかしいよ、日本人。
この扱いが、僕らのアジアの人々に対する差別でなくしてなんなんだ。
でも、おそらくこの制度は、あと10年もすれば機能しなくなるから心配もしていない。
平成年間をかけて、日本人は、社員をいつでも買ったり切ったりできるような制度を編み出し(いわゆる非正規労働のしくみ)て、とことん人件費を切り詰めた。
新疆に強制労働があるとして他人の民族差別を責めるのならば、同じ民族に対して不当労働を強いている自分を、どう説明するのか。
おかげで、いまや、世界でマックのバーガーを一番安く食べられる国となり、100円消費を楽しめるようになったものの、国際比較で、日本の給与水準はかなり低下している。
だから、あと10年もたたないうちに、シナや南朝鮮のほうが高給を示すようになるから、〈技能実習生〉たちの足は皆、そちらに向かうだろう。
その時になって、あわてて今の制度に、たとえば、〈条件付きの永住権〉を付け足すような、恥の上塗りだけはやめてくださいよ。
では。