目を醒まして戦う (大宮戦プレビュウ)

目が醒めたのは、ファン&サポーター、なんでありまして。

下位にもがくチームを前にして、
27人がチームを去り、24人が新加入するという、徹底したスクラップ&ビルドが、チームにとって決死の船出であったこと。

要は、スローガン〈新〉の重さに、今更ながら気づいているわけ。

クラブの危機感に、ファンサポーターのそれがようやく追いついた、と。

―長い目でみることにするよ、とは、山雅課長のお言葉。

たしかに。

将来からこちらを見通す姿勢を持ちながら、まだまだ続くであろう苦闘とつきあう、ってことです。

ただ、ひとつ忘れちゃあいけないのは、あの2018シーズンに、年間総得点が60を切っていた(54点)、という事実。

ここのところ、3失点の繰り返しに目が眩んでしまっているけれど、
トップリーグに在った2019年の21点は格別にしても、数年来の、得点力減衰傾向に歯止めをかけることこそが、焦眉の急だと思います。

点獲らなきゃ、勝ちを手にできない。

降格の恐怖に浮き足だって、〈山雅らしさ〉とばかり、手短に守備に固執することには、あまり賛成できませんね。
もちろん、そうでないとは思いますけれど。


〈で、アルディージャ〉
苦悩する同士の対戦、となる今節。

町田や長崎にあって、大宮にはないもの。
それは、強力なフォワード陣だろう。
……、なんて思っていたら、前節対栃木戦では、4 – 3 – 3 の初期陣形を採用。
しかも、センターフォワードは、なんとあの! イバが担っているではないか。

長躯屈強にばかり目がいくが、ボールが納まり他を使える、ファンタジスタ#10を背負って十分なタレントが、再びアルウィンにご登場とは。

監督交代早々のゲームで、スリートップを採用かぁ。

4 – 3 – 3 が、ゲームの中では、2 – 1 – 4 – 3 くらいの前がかりの様相で、強圧な攻撃に打って出てくるんだろうなぁ、と怖ろしい。

〈結局は、中盤〉
大宮がワンアンカーとすれば、中盤で優位に立つことがますます重要になってくる。

ボランチ(インサイドハーフ)が、質量ともに、どれだけ〈水を運ぶ〉仕事ができるか。(その意味で、安東の負傷離脱は、かなり厳しい)

そこで、まずは時間を創り、前を向く。

要は、2列目の鈴木や河合が、中播でのボール捌きに追われるような状況を改善して、彼らやフォワードには、もっと高い位置で仕事をしてもらおう。

サイドに振ってから中央に入ってきてズドーン、ってシーンを観なくなって久しいけれど、それには、まずはサイドを奥深くへ侵入することから。

そんなところに注目しています。

ゲーム前の散水は必要なさそう。

でも、ゲーム開始時には、雨よ、上がれ。

では。