一辺倒の不安 (アルビレックスとは? レビュウ後編)

なんと、本間 至恩(おそらく)に、サインをもらう。
あぁ、いつもペンを持っていて良かった……、などと思いながら、ただし、夢の中で。
そして、おかしなことに、彼、ジェフユナイテッドの一員なんであった!
……ふぅ、すこし変なのが夢なのさ、これが正夢になるはずもないか?、とつぶやきながら、この記事を書いています。

あと半年経つと、アルビレックスとは第38節で、もう一度対戦が残っている。

なので、主に、アルビレックスについてチト書き留めておきましょう。

―このゲームに勝ったら、今年の山雅を本気に応援するよ。(息子)

―なんとか奇跡(=勝利)を起こしてもらいたいわ! (家人)

たしかに、負けなし街道をひた走る新潟は大したもんだが、でも、そこまで完全無欠でもないから、このゲームひとつをひどく重要視すると疲れますよ、という気持ちで観ていた。

あのゲーム、山雅が〈守備的〉にやっていた、とするのは少々ピントを外した表現だろう。

特に、後半冒頭の攻撃を観てもらうとわかるが、攻守、守功の切り返しにおいて強度と速度を高く保っていた、と評すべきだ。

新潟にしたところで、高木 善朗や本間は、それこそボランチと同列気味に下がったエリアで守備をこなしていた。
これは、守備局面に入った際、新潟の陣形がまったくコンパクトに縮まる、って事情が在る。

だから、みずからボールを動かすことに長けていて、最大の守備=ボールを保持していること、という哲学でやっているけれど、決して守備をおろそかにしない新潟、と考えるべき。

攻撃にしても、むづかしいことは一切やらず、シンプルに徹する。

あのゲームでは、山雅最終ラインの裏狙いを執拗におこない、オフサイドの山を築いた。
プラス、左サイドからの侵入。
そのふたつに終始した、と言ってしまえる。

スタイルとやり方への忠誠度と徹底。

新潟の快進撃の秘訣は、そこにこそ在り。

ゆえに、これから、強みに巧くフタをされた時に、〈スタイル〉が硬直化したり、あるいは、対応が無策になれば、かなり苦しくなる。

そんな断面を、山雅が切ってみせてくれた、そんな風に思っている。

そうやって、不敵さを身につけていくのさ、山雅よ。

では。