クラブ決算、つまみ食い。

Jクラブで、昨年度の決算が公式にリリースされ始め、そのいくつかを。

清水エスパルス。
興行収入で前年比4億700万円の減少だったが、責任企業の(要は、親会社ね) 鈴与様から、特別協賛金 !という名目で救済してもらった結果、3,800万円の黒字。
強化費は過去最高の、22億300万円だった。
これ、山雅の総収入(19億2,700万円)をはるかに越える。

それでいて、昨季、勝ち点28 (16位) か。
勝ち点1を稼ぐのに使った年俸が、ざっと7,900万円とは、贅沢な世界ですな。

大分トリニータは、11年ぶりの赤字転落。
二度と、地方政府にすがることもできないだろうし、厳しいな。

また、浦和レッズは、純損失で6億円の赤字。
特に、無観客興業などによって、入場料収入が前年比約19億円ダウンしたのが効いているようだ。
この減少幅は、ほぼ山雅の総売上に等しい。
絶大な集客力が、かえってアダとなった例。

社長は、親会社(三菱)による補填ではなくて、パートナー企業(よくわからん)の支援によって赤字幅を減らしたと弁明、それが本当なら大したもの。

さて、山雅。

県内メディアによる、決算に関する報道を、その文言から引用すると、

―シーズンパス購入者が、無観客となった試合などの払い戻しを辞退して寄付した金額が、約4,800万円余りに上ったことなどから、327万円の純利益を確保~ ―とある。

これ、― 寄付金などにより―、とあるから、間違いじゃあないんだが、
その4,800万円がなかったら赤字だった、とも受け取れる。
チト乱暴な論調ではあるまいか。

こういう部分の、ファン&サポーター ヨイショは、クラブが言うならともかく、メディアが軽々にそのままをなぞるもんでもない。

むしろ、決算書を、かつかつ300万円の純利益で着地させたことを分析して報道すべきでしょう。

では、また。