この程度なのか? 山雅 (2021.4.21 愛媛戦レビュウ)

朝いちばんで、
― いやぁ、いよいよ最下位ですな、って挨拶を交わしているようでは、家庭の平和もあったもんじゃあない。

捲土重来、いつまで言い続ければ?
愚痴ですけどね。

遠く、松山の地で、1 – 3 の敗戦。

かの地では、COVID-19でいろいろと騒がしい様子ゆえ、今は、チームのつつがなき帰松を祈りたい。

念のため、はじめに 第9節終了時の、戦績を比べておくのも一興かと。

2020年 ➡ 2勝3分4敗  (第2節の前には イレギュラーな休止期間)
2012年 ➡ 1勝4分4敗

最下位に沈んだ、とは言え、勝ち点ではいまだに団子状態が続いているのを感謝せねばなりませんな。
最少のどんぐり、と思ってみても、大した慰めにもならないか。

【ゲームプランの破綻】
萬年の注文どおりに、初期布陣として、3 – 1 – 4 – 2 を採用した山雅。

この狙いは、わかる。

ただし、この布陣はあくまで、ボールを手中にしつつ、中盤の、インサイドハーフふたりと、サイドバックふたりが、運動量豊かに動き回ることを前提に成立するものであって、ここが不活発であれば、なかなか機能しないはずであった。

さらに、センターバックのところから丹念にパスを繋いでいく部分で、無理なボールの交換や、パスのずれなど、イージーなミスを犯し過ぎた。

これじゃぁ、前節、甲府戦の後半に魅せた、ボールを動かしながら相手を崩して侵入していった戦法が、なかなか発動、持続できなかったわけだ。

圧力をかけて押し込む、といったこちらがやるべきことを見事に相手にやられた結果、スローインから、クロスボール処理のハンドによるPKから、コーナーキックから、とデジャブ(既知感)満載の、失点の山。

自己省察に基づいて向かってくる相手は手強い、とプレビュウで指摘したことが実現してしまうとは、まったくトホホな萬年。

もちろん、その戦法でやり切って勝利した愛媛FCこそが、上等だったのです。

【プラン機能不全の 理由】
ここらへんは、もはや推定の領域なんですが、

❶先発およびベンチメンバーをみると、どうやら前半はドローで良し、あわよくば先制、後半に一気に突き放す、というプランだったのではないか?
前や河合を、前半温存したことが、それ。
ゆえに、力をセーブしてゲームに入ってしまった。
ところが、勇猛果敢に出て来た愛媛の圧力と躍動に対処できず、後手を踏む形になる。

❷予想外の事態にタジタジとなるのは、当然のことだろう、とは思う。
けれど、そこを堪えて、時間を自分流に進めることが、なぜできなかったのか?

山雅プレイヤーの技量からすれば、最終ラインにひきつけておいて、いなしながら前進できるだろうと観ていたが、余裕のない不正確なプレイからボールロストが多い。
自分たちの焦りから、やくやく主導権を渡してしまっている印象。

プレビュウで、狡くやれ、といったのはこういう局面での、沈着なプレイを期待したんですけどね。

ゲームを通じ、結局は、愛媛の5人が並ぶ中盤を突き破ることは、ほとんどできませんでした。
愛媛プレイヤーの程よい距離感を断ち切って間延びさせる手法、たとえば、ボールのサイドへの散らしにもっとチャレンジできなかったか?
縦パスが、あれほど機能しないのならば。

ほとんどなにもできずに終始する、といった我がチームの惨憺たる姿は、一年ぶりぐらいに観るが、

― わくわくさせてくれる、あの山雅は何処へ行ったの?、と家人は評す。

❸精神論には走りたくないけれど、あの程度の追い込みと圧力の前に、積み上げたスタイルが瓦解してしまうのは、自分ならびにチームメイトへの信頼感が低下している感を持たざるを得ない。

自己不信が、考え過ぎであれば、と願うばかり。

チームがバラバラになるのはまづい、というプレイヤーが居るんだから、なんとか、そこはクリアする、ってもんでしょう。

時間は戻せない。
ならばサバサバと、ここからやるだけ。

では。