気分よくさせるな (磐田戦プレビュウ)

明日は、アウェイで磐田戦。

3年2年ぶりに、ヤマハスタジアムで参戦しようと思っています。

せいぜい、企業城下 磐田の、スタジアムから始まって、発動機の、発動機による、発動機のためのサッカーを、傍観者的に楽しもう。

さて、前節対岡山戦を、前半30分までと、ハイライト動画を観た。

〈サッカー残酷物語〉
拮抗したゲーム。
岡山のほうに躍動感があって、
ボール保持は、岡山53 : 磐田47。
岡山がより多くボールを持った、という点で、主導権はファジアーノが握った、と思う。

#10宮崎 幾笑は目立つが、#10山田 大記は消えていた。

特に、ゲーム冒頭20分くらいまでの、ジュビロのタジタジ感は印象的で、磐田攻略のヒントはこのあたりに見えた。

つまり、器用な個が寄り集まった磐田には、何をさせないか、そのために、山雅はみずから何をすべきか、という示唆が。

(ただし、ゲームは、岡山ディフェンスの一瞬のスキをついたFWルキアンのゴールで、1 – 0 で磐田が勝利。サッカーは残酷です)

〈わかりやすいジュビロ〉
ボールを握り、テンポよく動かすことによって攻撃のリズムを高め、ペナルティエリアに侵入する.
―  たとえ遠藤 保仁を欠いても、これがジュビロのやりたいサッカーだろう。

相当な技量と体躯の持ち主が、縦や横へのボールを自在に動かしていくサッカー、それが磐田とっての王道なのだ。

前節は、3 – 5 – 2 の陣形。
鈴木 雄斗は、左センターバックで先発、既に、定位置を奪取。
明日同様な位置ならば、外山、表原、田中パウロとのマッチアップか……。

中盤の要には、#8大森 晃太郎。
前線からのディフェンス、基底に下りての組み立て開始、ペナルティエリア侵入の起点と、どこにでも顔を出すユーティリティ。
その大森を、孤立化、無力化するに越したことはない。

〈山雅にとっての処方箋〉
岡山は、山本 大貴をツートップの一角に据えて、その突っかけと、裏抜け能力を多用することによって、また、チームとしてボールホルダーに強く迫ることにより、磐田サッカーに乱調をもたらした。

パスを絶ち、窮屈なスペースに押し込み、苦し紛れのロングボールを回収する、といった作戦がハマった、と言えましょう。

要は、ジュビロに気分よくサッカーをさせない、でチームの意思統一がされていた。

ファジアーノによる作戦の奏功から、おそらく山雅は学んでいるはずだが、それをあくまで、今季続けている自分たちのスタイルの中で完遂せよ。

どちらかと言えば、磐田は、その自信ゆえなのか、ゲームにおけるスロースターター。

ならば、様子見など一切せずに、当初からひたすらこちらの速度とリズムを表現することに傾注する。
特に、中盤。
大森が自在/流動的に動くことで生ずる、磐田陣形の空きスペースを狙って、人とボールが入り込んでいく。
で、そこからサイドに展開。―このことに徹底だ。

ゲームが膠着すれば、セットプレイの比重が高まるわけで、屈強と高さを有するジュビロには極力フリーキックは与えず、こちらは、最大限の工夫を凝らす。

で、やり切って、〈歓喜〉は、我が手に!

では。