フィジカルの強さ について。

秋田戦を観ていて、思い当たったことがありまして。

それは、フィジカルの強さ、ということ。

球際やボールホルダーへの寄せで、対戦相手に自由に仕事をさせないためには、対峙する彼を上回る強度で挑んでいかなくてはならない。

心理的にゲームで優位を得るには、先手でガツーン、とお見舞いするこも必要だろうし。

フィジカルという言葉を、いままで以上のような視点からばかり使い過ぎた、という反省が湧いて来た。

相手との削りあいに競り負けない、という観点を過度に取り込み過ぎたかな。

それは、フィジカルが強い、ほんのひとつの例に過ぎないってことを、秋田戦で教えてもらった。

たとえば、41分に秋田オウンゴールを誘った、#8河合 秀人のグラウンダーのクロスの打ち込み。

CKからの跳ね返りを、いったんトラップした後、すぐにボールをゴールライン方向に蹴り出して、すかさずそのスペースへと突進していった。

この時、近くには、秋田ディフェンダーがふたりいたんだが、河合の意図が読み切れなかったか、瞬時の動きについて行かれなかったのか、とにかく、自在な侵入とクロス投入を許してしまう。

河合の、相手が寄せ切れないほどの、この素早い身のこなし、切り返し。

これだって、フィジカルの強さ、と形容すべきシーンであったと思うんだが、いかがなのものだろうか、読者よ。

つまり、相手をすり抜けてしまい、その追走をゆるさない突破力。

非接触でプレイするために発揮される強度あるフィジカル、これだって大切。

例えば、米原 秀亮。
彼は、体幹もしだいにしっかりしてきたんだから、そこにさらに、相手に競り合いをゆるさないような俊敏さ(=身のこなし)、それを開発してもらいたいと願う。

では。