― かならず二度楽しめること、それはなにか?
答えは、孫の来訪、というのが、萬年式ナゾナゾだ。
子の子、すなわち孫は、来ても嬉しく、帰って行く時もまた、嬉しいもの。
そのワケは敢えて言わないけれど、実感をお持ちの読者諸氏は多い、と思う。
ある日、5歳になった孫に、ナゾナゾ遊びを仕掛けてみた。
― 道端に、赤い顔をして立っていて、葉書を食べてしまうものは?
こういうのは、説明を加えながら、正解にたどりつくことができる。
次に、
― 大きいものは入れて、小さいものは入れないものは?
と言いかけ、途中で言葉を飲み込んでしまう。
正解は〈蚊帳〉なんだが、きょう日、とても使えないネタなことに気づく。
ナゾナゾの古典も、いまや風前の灯だ。
では。