ご幼少の頃、内湯のない長屋に住んでいた時期があった。
そういう子が数人つるんで、午後、開いたばかりの銭湯へと繰り出す。
沸かし立て、こなれていない湯は、硬く、猛烈に熱い。
すかさず、水道の蛇口をいっぱいに開き、湯温を下げながら浴槽で遊んでいる。
すると、そんな時間に常連らしき老爺が、ムッとした形相でやってくる。
さも渾身の力を感じさせるかのごとく、無言で蛇口を締めると、また、洗い場に戻っていく。
子らはその勢いに押され、しばらくは静かにしているが、やがて蛇口に手が向かう。
こんな繰り返しが何度かあって、こちらは遊びにも飽きてしまい、浴場を後にするのであった
先日、バスタブに入った途端、わぁっ、となった。
モニターをみたら、湯温41℃に設定してある。
これじゃあかなわん、というわけで、40℃に落とす。
ホンネは、39℃ぐらいにしたいのだが、おそらく、誰かの逆鱗に触れるだろうから、40℃で手を打つことにした。
どう考えたって、ぬるい湯にぐったりと浸かるのが極上、と思うんだけれど。
湯温に関するつばぜり合いは、人生の今も続く。
では。
【コメント】
☞ジョー 氏より
実はここ2ヶ月前から、”林檎の湯屋おぶ〜”に通っておりますよ
なかでも少し熱めの石芝の湯に、どっぷりとハマっております。
自分は熱めの湯が大好きで、長時間浸かっては、外に出て体を冷ま
やっぱり醍醐味はサウナに入った後の水風呂。
焼けるようなサウナに入った後に、水風呂に全身浸かるのって最高
昭和の頃の銭湯。
思い出しますよね、ケロリンの黄色い風呂桶に、風呂上がりの瓶の
ケロリンの風呂桶ってネットで買えるんですよね。
フルーツ牛乳派のジョー。