タイトルは、萬年の真情そのものなんです。
スコアは、1 – 1 のドロー。
でも実際は、(特に後半は) 20 : 80 くらいでゲームを握られていたので、ドローで持ち堪えたことを良し、としてしまうのが、敗けを引きずらない妙手。
チームの練度、仕上がりが、山形に比べると その半分にも満たない、と素直に認めて精進する、ってことでしょうね。
互いに、局面を優位に進めて攻撃を創っている時間帯で得点している、ってこと。
これが当たり前のゲームであったことは、自慢していいと思います。
山雅のプレイヤーには全体的に動きの緩慢というか、切り換えの遅さがあって、身体の重さしんどさを感じていましたが、これ、山形の試合巧者ぶりによって心身ともに疲労感が深かったのかな、と勝手に憶測。
〈予想が的中して〉
スタジアムに到着した瞬間、河合 秀人のゴールが宣せらる。
起用法とその躍動からすれば、得点の匂いが最も濃かったゆえに、まっこと喜ばしいことであります。狭いスペースへ走り込んで、しかも、左足でよく決めた。
〈ゲームのポイントは〉
河合のゴールをアシストしたのが前 貴之で、得点のシュートを放った加藤 大樹(山形)の足許に滑り込んだもまた、前 貴之だった、というのがゲームを最もよく象徴していました。
山雅の得点直後、指揮官は、表原 玄太をインサイドハーフへ、前貴之をサイドバックへとチェンジ。
それまで山雅の右サイドを山形が人数をかけて何度も侵していましたから、それへの手当てとして、かなり気の効いた策には違いなかった。
でも、これによって、中盤におけるボール奪取力がかなり減衰したことも確かであって、左右サイドに加え、中盤でセカンドボールをほとんど獲られてしまうこととなる。
後半、見せられたテイタラクにつながってしまったわけ。
決して表原を否定しているのではなくて、求める資質が違っている、というお話。
では、どうするか?
後半に投入された篠原 弘次郎。
彼が、あれほどシュアなプレイで山形FWを無力化できるのであれば、4バックを採ることで、前はそのままスリーボランチの一角に残すほうが、全体の距離感が保たれたはず。
表原は突貫能力を、前は中盤の形成力をそのまま発揮し得たと思います。
4バックシステムの運用を、ゲーム最終盤のパワープレイ用にいつまで限定するのかを、注視しています。
それにしても、左サイドの活性化を考えた場合、そろそろ登場しなきゃあダメでしょう、田中 パウロ純一よ。
では。