雨に フットボールを恋ふる。

朝起きると、春の雪になっていた昨日。

 雨すぎて たそがれとなり
 森はただ 海とけぶるを

宮澤 賢治 (1896~1933) が原稿紙に残したメモ2行を、ふっと、思い出させるような景色。
5・7調の 2連の後に、どんな詩を続けるつもりだったんだろう?

賢治が見たのと同じような森は、けれど、北穂高あたりまで出向かないと手に入らないか……。

いよいよ明日は、今季初アルウイン。

開始の笛が鳴ってからの10分間。
ここでどれだけ山形のプレイヤーに、おい、この山雅はただごとじゃあない、と印象づけられるか。

ゲームの8割方のポイントは、おそらく、そこらにかかっている。
強烈な圧力を加えるには、観客の力もきっと、大きいはず。

仕事の都合で、後半からの現地参戦となるため、冒頭、リアルタイムの目撃者にはなれそうにない。

はやる心を落ち着かせるには絶好の、雪まじり雨まじりの静かな一日であった、と書いておこう、今は。

では。